合縁奇縁 (ページ19)

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颯天｢ダメだ｣

『、っ､､､どうして､､､！？』

飛びかかる勢いで言う

颯天｢組の金に手ぇ出すって事はどういう事か、A本当に分かってんのか？｣

お父さんの威圧感に息を飲む

これから言われることを察して顔が強ばった

颯天｢御子柴組(オレ)が金を貸す最低条件は＂︎︎絶対に返せる信頼︎︎＂︎︎と︎︎＂︎︎こっちの利益にも繋がる︎︎＂︎︎、だ｣

そんな事、

『そんな事分かってる！』

無鉄砲に叫ぶ

赤音ちゃんを救いたいの、

どんなに難しいことだとしても

颯天｢いーや分かってねぇ。中学生のガキが︎︎＂︎︎4千万返す︎︎＂︎︎なんて甘えた事言ってる時点でな｣

だが私の想いは一刀両断された

『ッ、！』

颯天｢オレから金貰いたきゃあ絶対に返せる根拠を持ってきやがれ｣

話は以上だと無慈悲にお父さんは踵を返した

『お父さんなんて、』

力が入り体が震える

颯天｢あ？｣

『お父さんなんて大っ嫌いっっ！！』

大っ嫌い大っ嫌い大っ嫌い大っ嫌い(エコー)

お父さんを抜かし先に部屋を出る

赤音ちゃん、私諦めないから

蒼｢嫌いどころか大嫌いと言われてしまいましたね｣

颯天｢大嫌い大嫌い大嫌い｣ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

角で膝を抱えボヤく

｢親父、｣

その横で一緒に話を聞いていた舎弟が可哀想な目で颯天を見つめた

蒼｢お金、貸しますか？｣

颯天｢ぐ､､､絶てぇ貸さねぇ｣

一瞬狼狽えだが、そっぽを向き意見は変わらないと意思表示した

娘に嫌われたとしても1度言ったことや組の決まりは曲げない

これも組長(ドン)の運命(さだめ)だ

蒼｢そうですか。まぁ私は颯天さんがお嬢に嫌われても別に良いですけどね｣

むしろ万々歳ですとニコリと笑った

颯天｢蒼てめぇ、更に生意気に磨きかかりやがって､､､｣

カチャ

蒼｢オットいけない、お嬢を追いかけないと。颯天さん残りの仕事頑張ってください。それでは｣

ひ‐つう【悲痛】
意味▷ あまりに悲しくて心が痛むこと

〜備考〜
蒼だけが颯天さんに生意気言える
他の人は怖くて言えない

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