合縁奇縁

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蘭｢あーあ、じゃあ迂闊に手ぇ出せねぇじゃん。噂じゃすげぇ弱ぇみてぇだけど総長相手に喧嘩吹っかけたら舎弟が黙ってないだろうし｣





後が怖ぇ、と肩をすくめる





蘭くんの言葉に眉間に皺を寄せた





『、喧嘩するつもりだったの』





空気が変わる





蘭｢だってお前佐野ばっか見てうぜぇもん｣ﾆｺｯ





ｿﾞ､





そんなささないことで人を傷つけようと企て、笑顔で話す蘭くんに鳥肌が立った





ーー私は何を勘違いしてたんだ





子供だから、意外と仲良くできてるから、そんな単純な理由で心を許し過ぎていた





目の前にいる奴らは間違いなく親を殺したイカれた奴らだというのに





『､､､真くんに手ぇ出さないで』





竜胆｢それはアンタ次第じゃね？｣





蘭｢アンタがオレたちのモンっていう自覚を持ったらいい話｣





改めて、とんでもない奴らに捕まったと理解した





『帰る』





竜胆｢はー？もう？｣





蘭｢付き合い悪ぃな｣





『､､､､､､言っとくけど私はアンタ達のモノじゃない。子供だからって調子に乗らないで』





｢｢､､､､､､！！｣｣





ﾋﾟﾘ





Aの雰囲気の変わりように蘭と竜胆が警戒する





緊張が走った





2人は知らないが、目の前にいる女は裏でトップ3に入る御子柴組の姫





相手が悪過ぎる





2人の顔が強ばったのを見て息を吐く





『やっぱ真くんに喧嘩吹っかけていいよ』





ﾆｯｺﾘ





『アンタ達に負けるような人じゃないから』





｢｢あﾞ？｣｣



















蘭、竜胆side





竜胆｢あー！ムカつく！！｣





じゃあねと去っていったAの方向を睨み言う竜胆





蘭｢佐野から引き離すのはハードゲームだな｣





竜胆｢､､､でも俄然ヤル気出るよな｣





蘭｢流石オレの弟｣





どく‐せん【独占】
意味▷ ひとりじめ(ふたりじめ？)すること





〜備考〜
3人は仲がいいような悪いような、という関係
蘭くんと竜胆くんは勿論Aさんを気に入ってるし、親を殺したと聞いても普通に接してくれるからわりと好きだけど、Aさんが2人を相手にしないから喧嘩もどきをする事がある
2人は真くんから引き離せたら勝ちというゲームをしている


｢あんだけ好きな佐野を捨ててオレ達の方へ来たらすげぇ気持ち良くね？｣

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