愛及屋烏

交驩 ページ9

｢何がダメなの？｣





固まってる私にもう一度問う





『え、いや､､､誰？』





｢乾赤音｣





あっさり答えた





乾｢何がダメなの？｣





そして3度目





この人、なんでそこまで聞いてくるんだろう





ジッと見つめる





乾｢？｣





首を傾げながらも見つめ返された





何となく、この人にならいいかなって思えた





『､､､さっきーー』





























乾｢なるほど､､､確かにそれは君が悪い部分があるね｣





グサッ





初対面だと言うのにはっきり言われてしまった





乾｢でもその人ももうちょっと考えて教えてあげたら良かったのにね｣





『だよね！？何もあんな強くしなくたって､､､』





次第に声の声量が下がる





いや、それも真くんの優しさか





乾｢でもいい人。君のこと思って叱ってくれるんだもん｣





『､､､うん』





会話が終わり、キーキーとブランコの音が響く





乾｢名前は？｣





『え？』





乾｢名前｣





『､､､御子柴A』





乾｢Aちゃんかぁ。可愛い名前だね。歳は？私は14歳。今年で中学3年生になるんだ｣





『え！？年上！？』





驚く





思わず身を乗り出した





乾｢えー私そんなに子供っぽい？｣





『え、いやその､､､すみません』





乾｢ははっ冗談だよ。｣





意地悪が成功した言わんばかりの笑顔を浮かべる乾さん





こういう人のために綺麗という言葉が存在するんだと思った





乾｢敬語じゃなくていいよ｣





『､､､良いんですか？』





乾｢Aちゃんは特別｣





『､､､ありがとう』




気を取り直してと歳を言うよう促される





『12歳。今年で中1』





乾｢中1かぁ。どこ中に行くの？｣





『○○中』





乾｢えっ！？ほんと！？｣





次は乾さんが身を乗り出した





『う、うん』





乾｢私も同じ中学！｣





お互いにポカーンと見つめ合う





｢『ぷっ』｣





数秒経って笑いだした





『､､､じゃあ、乾さんにまた会えるんだ』





乾｢赤音でいいよ｣





『あ、赤音さん？』





乾｢うーんまだ硬いなー｣





『､､､赤音ちゃん？』





乾｢､､､うん！それがいい！｣





この時には真くんに対してあった恐怖心はすっかり消え去ってて、赤音ちゃんとの時間を楽しんでいた





こう‐かん【交驩】
意味▷あまり交際のない人たちが打ち解けた雰囲気で親しく交わること。

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