愛及屋烏

決意 ページ27

『おっっそい！』





約束の場所に着いてから30分





時刻は5時20分だ





時間通りに来ないなら10分前行動なんてするんじゃなかった





遅れるなって言ったくせに自分が遅れるとかいい性格してんな





知ってたけど！





｢お姉さん1人？｣





まさか事故とかじゃないよね





｢おーい｣





､､､2人に限ってそれはないか





不本意だがそんなやわな奴らじゃないと知ってしまったため、｢それは無い｣と断言できた





｢お姉さん無視しないで？｣





てかさっきから煩いな





ナンパなら私の居ない場所でしてよ





｢え、めっちゃ無視するじゃん｣





ほら、お姉さん(？)が無視するからナンパ野郎が涙声になってんじゃん





｢いい加減にしろよ！｣





ガッと掴まれる





､､､え？





違和感がある自分の手首に目を移す





掴まれていた





これってもしかして､､､





『ナンパされてたの私かよ！』





｢｢アンタだよ！！｣｣




同時にツッコむ2人





仲良いな





てかまじか





『ナンパなんて初めてだったから気付かなかったわ。なんか新鮮だなー』





｢お姉さん呑気すぎない？なんか心配になってきたんだけど｣





『私も心配になってきた』





｢え、オレたち？｣





『うん』





だってそこらに浴衣着て祭り場所に向かってる可愛い子いっぱいいるんだよ？なんで私にナンパしてきた？





Tシャツにジーパンの私誘うとか眼科おすすめするわ





『てか私お姉さんって言われる歳じゃないんだけど。どう見てもアンタたちの方が年上だよね？』





｢え、何歳？｣





『13』





｢｢中学生！？｣｣





｢まじか､､､高校生かと思った､､､｣





｢オレ達の3つ下かよ｣





『誰が老けてるだ』





｢違う違う。大人っぽかったから｣





｢でも全然いけるーー｣





｢ねぇ｣





後ろから声





あ





『蘭くん！竜胆くん！』





蘭｢アンタ何してんの｣





振り向くとどこか不機嫌な2人がいた





竜胆｢早く行くよ｣





『え、ちょ』





手を引っ張られる





『あ、バイバーイ』





｢おう？ば、バイバーイ？？｣





｢楽しんできなー？｣















｢オレ達何しに話しかけたんだっけ｣





｢分かんねぇ､､､帰るか｣





｢､､､おう｣

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