愛及屋烏

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〈もし良かったら8月3日の夏祭り一緒に行かない？〉





うん、これなら大丈夫





よし、送信ーー





ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ





『っわ、！』





送ろうとした時、携帯が振動した





ワンコール、ツーコールと携帯が鳴り響く





一体誰から､､､？





『､､､げ』





そこには｢蘭｣の1文字





うん。ここは気付かなかった体で行こう





音が止む





、？あっちから切った､､､？





ｳﾞｳﾞｳﾞ






と思ったらおそらく蘭くんからであろうメールがきた





恐る恐る見る





蘭〈おい。何無視してんの。わざと携帯取ってないことぐらい分かってるからな〉





！？？





辺りを見回す





当たり前に蘭くんの姿は無かった





え、余計怖





エスパー？





蘭〈もう1回かけるから次は取れよ。取らなかったら真くんにアンタが真くんの事好きってバラすから〉





あ、悪魔！





ﾌﾟﾙ





『ちょっと！止めてよ！』





蘭«ブハッ早っ！､､､てかやっぱ無視してたのかよ»





『うぐっ､､､だって、』





私がこんな対応をしてしまうのは仕方が無いと思う





今思い返しても年下とは思えない言動だった





勝手に携帯を取って連絡先登録するし、お気に入りとか訳の分からないこと急に言い出すし､､､





1個1個に対応が凄く困った





おまけに自由奔放で親を殺したイカれた奴ら





はっきり言って扱いずらいし苦手だ





竜胆«やっほー»





電話からは竜胆くんの声も聞こえた





やっぱ隣に竜胆くんもいたか





『なんの用事？言っとくけどもう喧嘩はしないからね。年下に怪我さすのは無駄に罪悪感するし』





蘭«よく言うよ。気絶するまでボコボコにしたくせに»





だってそうでもしないと永遠と向かってきそうだったじゃん





イカれてるし(2回目)





蘭«てか違うから。喧嘩はもう吹っ掛けないよ。勝てないし»





『じゃあ何？』





既に真くんへ送るメッセージを遮られた状態のまま数分が過ぎていた





さっさと会話を終わらして真くんに連絡したい





蘭«祭り»

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