217話 ページ36
真依side
直毘人｢家を出るか。真希｣
驚きで少し停止したが、心のどこかでそれを理解していた
真希が、
真希｢私が禪院家当主になる｣
そう言い出すことなんて
その場で座り込む
なんでわざわざ辛い方に行くのよ
プライドなんて生きる為に必要ないじゃない、！
私は、
どんなに見下されて、どんなに惨めでも、落ちぶれたとしても、
アンタと一緒ならそれで良かったのに
『嘘つき､､､』
大っ嫌い
��︎︎真依︎︎��︎︎
『､､､Aさんに会いたい、』
今すぐあの人の顔が見たい
あの人の笑顔が恋しい
名前を呼んで欲しい
｢落ちこぼれ｣でも｢ザコ｣でも｢女｣でも｢禪院家の恥｣でもない
｢真依｣と呼んで欲しい
他でもない、あの人に
｢真依｣
え、
頷いていた顔を上げた
『なん、で』
私の前にはーー
A｢どうしたの？こんな所で座り込んで｣
始めた会った時と変わらない
柔らかに笑うAさんがそこにいた
『どうしてここに､､､､？』
A｢いやぁ一応婚約者だからさ、定期的に顔見せする事になってんの。直哉もすっげえ煩いし｣
Aさんだ、
幻覚じゃない
本当にAさんがいる
A｢ホント嫌になっちゃうよね〜､､､､､､真依？｣
『え、？』
涙が流れていた
A｢どうしたの？また何かされた？｣
フルフルと顔を振る
『､､､ううん、何も無い。ただ、』
あぁ、この人なんでいつも来て欲しい時に来てくれるのだろうか
『Aさん、私の名前呼んで』
A｢､､､真依｣
ギュ、と抱き締められた
『､､､ありがとう。大好き』
Aさん、そんな事されたら余計に涙止まらないよ
Aside
真依が泣く姿、久々に見たな
真依は人一倍泣く子だった
ゲームに負けて泣いたり
転んで泣いたり
とにかく我慢が苦手という印象だ
そんな真依が最近は涙を見せなくなった
成長ではなく、心を閉ざしているようなーー
同時に表情も乏しくなっていく真依にそう思った
��︎︎Aさん、私の名前呼んで︎︎��︎︎
でもまだ真依の中で甘えたい気持ちも、泣きたい気持ちもあるようで安心した
もう随分大人になったと思っても、当たり前だけどまだ子供なんだな
嬉しく思って真依を抱きしめながら少し笑った
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モッチー(プロフ) - レンさん» 早速メッセージして頂きありがとうございます！！これからも頑張ります！！ (2022年2月15日 16時) (
レス) id: 982b2a960d (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - またまた、コメントお邪魔します。やっぱりモッチーさんの作品大好きです。応援しています。 (2022年2月15日 15時) (レス) @page46 id: 379b8b8e7c (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - 更新ありがとうございます。大好きです。 (2022年1月23日 18時) (レス) id: 379b8b8e7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モッチー | 作成日時：2021年5月16日 4時
