194話 ページ11
｢〜〜〜！！｣
｢ー、ーー､､､｣
｢〜〜〜っ！！｣
真希｢なんか騒がしくないか？｣
､､､なーんか嫌な予感すんな
2人で壁から覗く
｢五条様に少し気に入られたからっていい気になるなよ！この落ちこぼれ！お前などどれだけよく見せようが禪院家の恥だ！｣
真依に指を指し怒鳴り散らす男
おそらく隠れている所を見つかって何をしているのか問いただされたのだろう
真依は顔を蒼白させ、縮こまっていた
真希｢ッアイツ！！｣
真希が身を乗り出す
『待って』
肩を持ち止める
真希｢止めんなーー｣
Aに視線を移した途端停止する
目を見開いた
『僕が行く』
Aは真依と男の方向へ歩き出す
真希｢(Aって、あんな怖い顔もするんだ)｣
その後ろで冷や汗をかく真希
先程の表情を思い浮かべる
もしあの顔を向けられたのがあの男ではなく、自分だったらーー
ﾌﾞﾙｯ
身震いする
最強の名は伊達ではない
真希は怒らせてはいけない人物だと、心に刻むのだった
｢お前のような者がこの家で不自由なく暮らせる事自体有難い事なんだ！｣
真依｢(ﾞ不自由なくﾞ？私は不自由なく暮らせているの？こんなにも辛いのに？毎日毎日罵られ殴られ、少し失敗したら押し入れに閉じ込められる。これがﾞ落ちこぼれﾞの私には普通なの？落ちこぼれだったら当たり前の生活なの？)｣
｢分かったらさっさと部屋に戻れ！｣
真依｢(あぁでも耐えなきゃ。ﾞ落ちこぼれで女ﾞの私に言い返す資格なんてない。いつも通り笑って謝ればいい。そしたら丸く収まる。大丈夫。大丈夫)、ごめんなさーー｣
『そんな奴に謝る必要なんてない』
リン、と鈴の音のような暖かで心地よい声が聞こえた
頷いていた顔を上げる
真依｢Aさ、｣
ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
真依｢あれ、？｣
真依の瞳から涙が零れ落ちた
『真依。よく耐えたね。おいで』
しゃがんで手を広げる
真依｢ッ、Aさん！！｣
飛び込む
それが合図となって真依の瞳から更に涙が零れ落ちた
背中をさすり、頭を撫でる
『さてと、』
Aは男にギロ、と射抜くような鋭い視線を向けた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 373人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「女主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モッチー(プロフ) - レンさん» 早速メッセージして頂きありがとうございます！！これからも頑張ります！！ (2022年2月15日 16時) (
レス) id: 982b2a960d (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - またまた、コメントお邪魔します。やっぱりモッチーさんの作品大好きです。応援しています。 (2022年2月15日 15時) (レス) @page46 id: 379b8b8e7c (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - 更新ありがとうございます。大好きです。 (2022年1月23日 18時) (レス) id: 379b8b8e7c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モッチー | 作成日時：2021年5月16日 4時
