慈しい参 ページ3
茂「早く帰ってきてね」
花子「気をつけてねー」
手を振って送ってくれる家族に振り返す
「お兄ちゃん」
『！禰豆子』
禰豆子「六太を寝かしつけてたんだ。大騒ぎするから」
そう言う禰豆子の背中には気持ちよさそうに寝る六太
禰豆子「お父さんが死んじゃって寂しいのよね」
俺は六太を起こさないよう優しく頭を撫でる
禰豆子「みんなお兄ちゃんにくっついて回るようになった、、、ねぇお兄ちゃん」
『うん？』
禰豆子「いつまでお兄ちゃんとして生きるの？」
禰豆子の瞳が揺れる
『、、、お父さんからは15歳まで男として生きてくれと頼まれている。それまでは止めないよ』
禰豆子「そう、、、」
悲しい目をする禰豆子を見て、安心させるよう笑顔で頭を撫でる
禰豆子「お兄ちゃん、、、？」
『禰豆子が気に病む必要は無いさ』
禰豆子「うん。ありがとう、、、いってらっしゃい。気をつけてね」
『あぁ』
生活は楽じゃないけど幸せだな
雪道を歩きながら考える
でも、人生には空模様があるからな
移ろって動いていく
ずっと晴れ続けることはないし、ずっと雪が降り続けることもない
そして、、、
幸せが壊れる時にはいつも血の匂いがする
「まぁ炭治郎ちゃん」
山に降りるとすぐさまおばあさんに話しかけられた
「こんな日に山を降りてきたのかい。よく働くねぇ。風邪ひくよ」
「おーい。炭を売ってくれ」
「こっちも炭をちょうだい」
「この間は障子を張り替えてくれてありがとう」
あっという間に沢山の人に話しかけられる
この人たちは俺が女だと知らない。別にバレても問題はないのなが、言う機会も完全に逃してしまい、結局ずるずる今日まで過ごしてきた
騙しているようで申し訳ない気持ちになる
「あ〜〜っ炭治郎ぉ！ちょうど良かったぁ」
すると、焦っている声が聞こえた
声の方に顔を向けると、女の人に襟を掴まれ、鼻血を流している友人がいた
どうしたんだろう？
「皿を割った犯人にされてんだよ俺〜〜〜っ！助けてくれよお！嗅いでくれ！」
、、、なるほど
割れた皿を差し出され、言われた通り匂いを嗅ぐ
クンクン
『猫の匂いがする』
「あら猫なの？」
「ほらぁああ！！俺じゃないって言っただろ！！」
勘違いされた挙句、殴られたんだ。まぁ怒るのも無理はない
何はともあれ誤解がとけてよかった
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眠いちゃん - 神すぎて言う言葉が見つからない……こういう時にカナヲの銅貨かったら便利だろうなぁ… (2023年1月4日 21時) (
レス) @page27 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
モッチー(プロフ) - 神綺さん» いえ全然！！わざわざありがとうございます(●´▽`●) (2020年7月24日 16時) (レス) id: 982b2a960d (このIDを非表示/違反報告)
神綺 - ここもみたはずなのにコメント出来なくてすみませんでした… (2020年7月24日 16時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モッチー | 作成日時：2020年4月24日 2時
