私の王子様は、超ドSでした。

（４） ページ4

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聞き覚えのある声に、心が踊ったのは

多分、気のせい…。




浅野・高尾「お、琥珀〜」




昔からずっと仲のいい、浅野先輩と

高尾先輩がハモって名前を呼び返す。




そんなことより、私はキミの、

その惚れ惚れしい容姿に目を取られて…。




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琥珀「……あ、朝のチカン女。」



覚えててくれたんだ…。

……じゃないって！！チカン女って何？！



浅野「Aさん、チカンしちゃったの？！」


高尾「えっ、琥珀に？！！」




ほぉら、これだから誤解されるって…(泣)


くっそぉ。この琥珀とかいう奴！！！


ちょーっとかっこいいからって

調子乗ってるんじゃないの？！？






A「っ、違います！！私がチカンされたのを

助けてもらっただけなんです！！！」


琥珀「…あっれ、そうだっけ(笑)」




奴は漫画に出てくるような、

いたずらっ子の顔をしてニヤっと笑った。



この人……！！！ 私が痴漢者と

間違えたこと、まだ根に持ってる…？！




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AA、高校一年生。春。

とんでもない奴と知り合ってしまいました。


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