先輩、キミは覚えていますか？[続編]

>>55 ページ25

＊＿



Aへ。




Aがこれを読んでるってことは多分、

僕がいなくなって10年が経ったってことかな？


まだ泣いたりしてない？(笑)

僕はそれが一番、心配です。




本当は、Aの笑顔も、泣き顔も、

全部全部、僕がずっと見ていたい。




けど、それは叶わないと思うから。


一生涯の親友に、Aのことを任せます。

泰綺なら、Aを僕以上に幸せにできるから。





多分、この手紙を読んでるAの隣には、

優しい眼差しでAを見守る泰綺がいるんだろうな。


きっともう子供もいたりするんじゃない？

僕にはわかるよ(笑)




10年ぶりに僕を思い出してくれたのであれば、

僕はもう十分幸せです。




最後にお願いが2つあります。


1つは、Aが幸せになること。


そして、もう1つは、




もし僕が生まれ変わったら、その時は必ず

Aを迎えに行きます。


どれだけ離れてても、走ってでも、泳いででも

絶対Aに会いに行きます。



次は、ずっと生きて、Aを幸せにするから。





僕と出会ってくれてありがとう。


僕を好きになってくれてありがとう。


僕を選んでくれてありがとう。





A愛してるよ、ばいばい。





春臣より。


.

>>66→←>>64

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す