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茨「なんだァ？ギャンブル中に場外乱闘かよ。
落ち着けって×喰」
黙って見ていた茨が間に入る。
茨「豆生田、お前もグチグチうるせぇんだよ。文句があんならギャンブルで夢子をブチ殺せ！
なぁそうだろ？」
夢子「はい…そうして下さると嬉しいです」
茨の機転の利いたフォローにより、場の空気は落ち着きを取り戻し始めた。
___ガチャ…
美亜「皇伊月様、終了ですぅ〜」
丁度良いタイミングで伊月が帰ってくる。
夢子は一瞬で笑みを取り戻し、伊月の元へ駆け寄った。
夢子「どうでしたか？皇さん！」
伊月「え、えぇ…別に、なんという事もありませんでした。
ただ箱が２つあるだけで_________」
茨「じゃなくてよ、どっちに入れたか聞いてんだろ！
…まさか私財BOXに入れてるんじゃねぇだろうな？」
『…ッ…』
鋭い目つきで聞く茨の様子に、少し体が固まった。
…茨、こんな人だったっけ…？
凜さんや私に対する態度とは全然違うから驚いてしまう。
伊月「…答える意味あります？
誰も追放の対象になりたいわけない。どうしてようが��税金BOXに入れた��って答えますよ」
茨「そうかなァ？
嘘を吐いてるかどうかは答え方で分かる時もあるからなぁ…
なぁ、豆生田！お前皇と付き合い長ぇんだろ？わからねぇか？」
楓「…俺を巻き込むな。勝手に4人で争ってろ」
茨「へいへい、そうかい」
そのやり取りが終わった後、別室から骨喰さんが戻ってきた。
次は……夢子か。
伊月「…夢子先輩！」
夢子「？」
伊月「…私達、勝てますよね？ここでまとめて、選挙敗退なんて事は…」
伊月が不安そうな表情で聞いたが、夢子はクスクスと楽しそうに笑い始めた。
夢子「…皇さん。
なんだか私、とっても楽しいことが起こりそうな気がするんです」
夢子はそれだけを言い残し、別室へと移動した。
『………。』
演技力対決でも見てきたけど、夢子の勘は本当に鋭いんだよな……恐ろしくなるくらいに。
夢子がいる以上、このギャンブルでも何かが起こるかもしれない
私はそう思い始めていた
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作者名：サナ | 作成日時：2022年5月23日 18時
