エマの姉.【約束のネバーランド】 (ページ10)

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8話ページ10

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「…おう？バーバラが心配して…」

『そうだよ。……なんか変なところ見せちゃったかな』

「いや、いいけどよ…アンタ何があったんだよ。
いつも目が死んでるけど、今はもっと死んでるぞ」

『え？そんな風に思われてたの私…』

…シスロ、人の事になったら鋭いんだよな…
誰かが困ってたり落ち込んでたりすると、隠していようが勘付いてしまう。

昔は泣き虫だったし、人の痛みには敏感なんだろうか。

「…言いたくないならいいけどよ……

…というか、なんかバーバラ静かじゃねぇか？」

『あ、確かに。…バーバラ、どうしたの。

…寝てる』

シスロがバーバラを引き剥がしてくれたそばから、バーバラはそのまま眠ってしまっていた。

まだ夜の9時なのに、ハウスでの習慣が付いてしまっているのか、見回りで疲れていたのかぐっすりと夢の世界に行ってしまったらしい。
　

…この2人は本当にすごい。
命がけの事をいつもやってのけてる。私には出来ないな…

「…コイツマジか」

『シスロ、運んで。私じゃ力が弱すぎて無理』

「しょうがねぇな…」

そう言うとヒョイっと軽いようにバーバラを持ち上げて、ドアの前に立つとシスロは振り返った。

「…言いたくないならいいけどよ…

何かあったら相談しろよ！アンタすぐ溜め込むだろ」

相談出来る案件でもないんだよなぁ…
＂原作改変が怖い＂、＂死にたくない＂なんて。

…幼馴染みのシスロやバーバラにも言えたもんじゃない。

『…うん、ありがとう。

相談かぁ…なら運動音痴を治したい』

「今度一緒に運動するか？」

『ア、イエヤッパリエンリョシトキマス』

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(……………アイツ、やっぱり何か悩んでるよなぁ…
それになんでマスクを付けるようになっちまったんだ)

(昔から距離置かれてる気がするんだよな。
気のせいか？)

(…頼ってくれねぇのかな)

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