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7話 ページ9

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…あの後、なんとか切り抜けて元の持ち場に戻ったが、全然集中出来なかった。


自分の書類を最終確認していても、いつもでは出さない量のミスが目立ってしまうなどのアクシデントを起こした。

ヴィンセントに前以上に小言を言われるところだった…。




子供達にも心配をかけてしまったし、いい加減切り替えなければ…


…分かってはいるんだけどね。
 



それでもお風呂から上がると、疲れがどっと出てベッドに座り込んでしまった。






「あ、Aじゃん!って、」



『……バーバラ』



「どしたの…?A…」



『……。』




バーバラもお風呂から上がったのか、髪が少し湿っていた。

私の様子を見るなり、心配してくれたのか同じベッドに座って顔を覗き込んできた。





「ねぇA、元気ない…?大丈夫?」




『……うーん…』



「……うわあああんA〜〜〜!!!!!」


煮え切らない私の返事のせいか、バーバラが慌てて体を揺すりだした。痛い。



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「…お、おい……どうしたんだよA」


『あー…私のせいだから気にしないで』

 
「????」



…バーバラはほぼ半泣きで叫んだ後、私の肩にべったりと顔を埋めていた。
まるで離さんといわんばかりの力の強さで私は身動きが出来なかった。


そこにシスロが入ってきてこの状況である。





「…なんかよく分かんねーけどさ…ほら、バーバラ。とにかく離れろよ」



そう言って片手で半ば強引にバーバラを外した。



『力強い…』


「鍛えてるからな」


「………。」



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作者名:サナ | 作成日時:2020年9月22日 17時

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