18話 ページ21
エマ side
今日はなんていい日なんだろう…！
長い旅の末に、出荷されたと思って疑わなかった
ノーマンと再会出来たんだ。
生きていると知ってからずっと笑みが止まらなかった。
Λの事や鬼の真実に知って驚いた事もあったし、今日になるまで悲しい事も辛い事もたくさんあった。
でも久々に一緒に食事をして、旅の途中であった事を話したり…
空白が埋まりそうなくらいに3人での時間を過ごした。
今はお風呂から上がって、3人でチェスしてるんだけどこれも楽しい！
「ノーマン！もうひと勝負しよう！次はレイと！」
「は！？片付けてさっさと寝ろ！」
「「とかいいつつ勝負するじゃんレイ〜♪」」
こうやって息が合うたびに実感する。
…ああ！ノーマンが生きて隣にいるんだ！！
「…ああ、そうだ。エマ」
「ん？どうしたの？」
チェス盤を動かしながら、ニコニコとしたノーマンは
口を開き続ける。
「明日、エマに��紹介したい人��がいるんだ。きっと
びっくりすると思うよ」
「……！？紹介したい、奴…？」
「えっ！？…レイ？どうしたの？」
「………いや、なんでもねぇ」
紹介したい人って、誰なんだろう…？
この脱走者以外にもう知り合いはいないはず…？
「うーん…？」
.
結局モヤモヤしたままだったけど、疲れが来たのかそのまま眠りについてしまったようだ。
「………きっとすぐに分かるよ」
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作者名：サナ | 作成日時：2020年9月22日 17時
