エマの姉.【約束のネバーランド】 (ページ11)

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9話ページ11

※残酷描写が多くあります。ご注意下さい……！！

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咽せ返るような血の匂い、あちこちから上がり続ける悲鳴で目が覚めた。
周りにはハエがたかっていてとてつもなく不快。
それに思わず眉間にシワをよせてしまう。

しかも自分は背中がやけに冷たくて硬い壁にもたれかかっていて、片手が壁に鎖と繋がれている。

隣には気絶しているのか、それとももう亡くなってしまっているのか倒れている子がいた。

『……。』

この光景は嫌というほど見た事がある。
間違いなくΛ7214……かつて私がいた場所。

食用児に無惨な人体実験を繰り返し、赤子の手を捻るかのように殺し続けた忌々しい実験施設だ。

ゴムのような死体と化してしまった子を、まるでゴミでも見るかのような視線で見つめる＂人間＂の研究員。

私に目をつけたかと思うと、忘れ物をしたかのように
ハッとした顔をしてこちらに近付いてくる。

ああ………来る。また来る。

あのトレーに乗せられた注射器には得体の知れない薬が詰まっている。

細い注射針が肌に刺されば、また私の体は何かによって蝕まれていく。

もしあの薬が致死性の毒だったなら、私は楽になれるんだろうか。この地獄のような毎日から解放されるのだろうか。

…プスッと腕に針が刺さる感覚がする。
ああ、ならせめて一思いにやってくれればいいのに。

そんな一縷の望みを想いながら、そっと目を閉じた。

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『──────ッ！！！！？！』

ハッとして目を覚ますと、いつもの天井が目に映った。

ああ、またあの夢………。

枕は汗で濡れているし、服は汗のせいでぴったりと張り付いている。

最悪だ