【テニスの王子様】差し伸べられた手【妖怪パロ】

その女は… ページ1

夜。
女は逃げていた。数人の妖怪から。



「へへ…。もう逃げられないゼェ…？」



追い詰めた妖怪は不敵な笑みを浮かべている。
女は怯えていない…


『…ふふっ』


…むしろ、笑っていた。


『…追い詰めた…？なにをおっしゃるんですか？』

「！？」

『動けないのに？』


そういった瞬間妖怪達の下半身は動かなくなっていた。いや、実際は


凍っていた。


下半身から徐々に凍っていき…全身が固まって崩れた。



『私も暇ではないんです。失礼します。』



月夜に照らされ、女の姿が見える。黒い髪。白い肌。妖艶な顔。そう…彼女は…









雪女だ。

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