*思い出 ページ3
A「……また、来たの?よくもまあ、懲りずに毎日毎日……」
レン「酷い言われようだね。愛する人のお見舞いに来るのは、そんなにいけないことかい?」
A「迷惑千万、余計なお世話。もっと言えば目障り……」
レン「そう言う割には、最初みたいに拒絶しなくなったよね?ってことは、口で言うほど嫌でも……」
A「あなたがあまりにもしつこいから、仕方なく折れてあげただけ。変な勘違いしてるなら今すぐ出て行け」
レン「ははっ……相変わらず、気難しいお姫様だ」
……早乙女学園を卒業して、2ヶ月程たった頃。
俺は、とある女性のお見舞いのため、都内の病院に来ていた。
その女性が、今目の前にいるお姫様、睦月 A。
学園時代に出会った、大切なパートナー。
仕事をする上でも、人生を生きる上でもね……
けど、今の彼女に、俺との思い出はほとんどないんだ。
正確には、失くしてしまった、って言うべきかな……
学園を卒業した、あの日に……
Aは、元々はもっと人懐っこい性格だった。
同じSクラスだったおちびちゃん、隣のAクラスのイッキやシノミー、レディ達ともすぐに打ち解けていた。
頭がよかった分、あのイッチーとでさえ、仲良くやっていた。
流石に聖川とまで仲良くしていた時は、妬けちゃったけどね……
それに、しっかり自分の意志を持っていて、よく授業をサボっていた俺を叱りに来ていたっけ……
それも、見かけによらず結構頑固で、俺が折れるまで絶対に引き下がらなかった。
真面目で、努力家で……太陽みたいに笑う。
そんな彼女に、いつの間にか俺も夢中になっていて……
ボスには内緒で付き合い始めたんだっけ……
彼女と一緒にいると、毎日が信じられないほど楽しくて、輝いていた。
他には何もいらない。そう思えるほどに……
でも俺は……一番そばにいなきゃいけない時に、そばにいなかった……
守って、あげられなかったんだ……
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十九 雷音(プロフ) - RUIさん» お返事遅くなってすみません!ありがとうございます!!大丈夫です!年明けからまた二作増えますし、カミュもまだ続いておりますよ!!← こちらこそいつも支えられっぱなしで感謝しております( ノД`)…今後も頑張らせていただきます!! (2016年12月30日 12時) (レス) id: ef2046c8bb (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - ああああああ、この作品も終わってしまったぁぁぁ!!雷音さんお疲れ様でした!!本当に素晴らしかったです;;;;私のリクエストにも答えていただき本当に感謝してもしきれません;;;;これからも応援してます!頑張ってくださいね♪ (2016年12月29日 16時) (レス) id: 88b1fe7b13 (このIDを非表示/違反報告)
十九 雷音(プロフ) - RUIさん» あー……(´・ω・) まなさんもお忙しいのでしょうか(´・ω・) (2016年5月18日 14時) (レス) id: abb4063eb2 (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - 十九 雷音さん» それなら、よかったです!!最近、まなさんもボードに来られないので寂しくて……(´・ω・`) (2016年5月18日 4時) (レス) id: 53c9c73951 (このIDを非表示/違反報告)
十九 雷音(プロフ) - RUIさん» ありがとうございます・゜・(つД`)・゜・ 体調のほうは、辛うじて大丈夫です(^-^; 申し訳ないです(>_<) (2016年5月17日 8時) (レス) id: abb4063eb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十九 雷音 | 作成日時:2016年1月28日 0時