【うた☆プリ】冷めない熱で溶かして【神宮寺レン】

＊目障り ー夢主sideー ページ18

飲み物を買いに行っている間、私は一人ダーツ版の前のベンチで待っていた。
一人になってみると、二人でいたときより周りの音がよく聞こえる。

隣ではしゃいでいる男女。
ダーツ版から出る音。
他の名前もわからない機械類からの音……

うるさい……
多分、本来ここはこういうところなんだろうと思うけど、慣れないうちはすごく不愉快。
ダーツで遊んでる間は、勝負に集中してあんまり気にならなかったのに……

はあ……早く戻って来ないかな……


男1「ねぇ、君一人？」

男2「もしかして、ダーツで遊びたいの？じゃあ俺達が教えるからさ、一緒に遊ばない？」


不意に声をかけられたかと思えば、見たこともない男性が二人。

誰？この人たち……
気安く話しかけないで。


A「ダーツのやり方なら知ってる。こっちは用ないから消えて」

男1「あ、知ってたんだ。じゃあ話早いね。一緒にやろ？」

A「聞こえなかった？消えてって言ったんだよ」

男2「君、結構気強いね。そういう子嫌いじゃないよ？」


……うっとおしい。
目障り。邪魔。
消えてって言ってるのに……！！

そう思った瞬間、急激に怒りが込み上げてきて、それに任せてダーツの矢を手に取り、男性の一人に投げようと振りかぶる。

けど、その手は振り下ろされることはなく、途中で何かに掴まれて、その場で動きを止めた。




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