＊何をそんなに ページ16
レン「ごめんね、レディ。ちょっと、考え事しちゃって……手を抜いたわけじゃないから、安心してよ」
Aの様子を察して、俺は目線を合わせるように屈み、頭を撫でる。
けど、Aから返ってきた返事は、予想してたものとは違った。
A「……なんで謝ってるの？」
レン「えっ……？」
上げた顔に怒りの色はなく、表情も、不機嫌そうな様子はなかった。
むしろ、本当に理由がわかっていないと言うように、何度も瞬きを繰り返していた。
レン「俺がミスをして、レディ、手を抜いたって思ったんだろう？それで怒って……」
A「何？手……抜いてたの？」
……今のは完全に地雷を踏んだな。
レン「いや、手は抜いてないよ、本当に」
A「だったら怒る理由、ないじゃん。何をそんなに心配してるの？」
どうやら、俺の誤解だったらしい。
そう思った瞬間、安堵と同時に少しだけ脱力感が押し寄せてきた。
ほんとに、何をそんなに心配してるんだか、俺は……
A「……ねぇ」
そんなことを考えていると、不意にAは俺を呼んだ。
突然のことに一瞬反応が遅れながらも、“なんだい？”と返し、再びAと視線を合わせる。
A「あれ、どうやったら減らせるか……その……教えて？」
モニターの方を指差して、自信なさ気にそう言うA。
これまた予想してなかった言葉に、俺は一瞬呆気に取られる。
A「真剣勝負の場でこういうのずるいかなって思って、悩んでたけど……でも、その……バースト、もう嫌だから……」
……そういうことか。
交代せずにずっとうつ向いてたのも、これを言おうかどうか悩んでたから……
何を勘違いしていたんだ俺は。
ほんと、こんなんじゃ彼氏失格だな。
そう思って自嘲的に笑い、俺はもう一度Aの頭を撫でる。
レン「そんなのお安いご用さ。気にしなくていいよ」
その言葉に、Aは子供のように嬉しそうに笑ってみせる。
それにつられて、俺もつい頬がゆるんでしまう。
そうして、“おいで？”と一言声をかけて、俺とA、二人で的の前に立った。
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十九 雷音(プロフ) - RUIさん» お返事遅くなってすみません！ありがとうございます！！大丈夫です！年明けからまた二作増えますし、カミュもまだ続いておりますよ！！← こちらこそいつも支えられっぱなしで感謝しております( ノД`)…今後も頑張らせていただきます！！ (2016年12月30日 12時) (
レス) id: ef2046c8bb (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - ああああああ、この作品も終わってしまったぁぁぁ！！雷音さんお疲れ様でした！！本当に素晴らしかったです；；；；私のリクエストにも答えていただき本当に感謝してもしきれません；；；；これからも応援してます！頑張ってくださいね♪ (2016年12月29日 16時) (レス) id: 88b1fe7b13 (このIDを非表示/違反報告)
十九 雷音(プロフ) - RUIさん» あー……(´･ω･) まなさんもお忙しいのでしょうか(´･ω･) (2016年5月18日 14時) (レス) id: abb4063eb2 (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - 十九 雷音さん» それなら、よかったです！！最近、まなさんもボードに来られないので寂しくて……(´・ω・`) (2016年5月18日 4時) (レス) id: 53c9c73951 (このIDを非表示/違反報告)
十九 雷音(プロフ) - RUIさん» ありがとうございます・゜・(つД｀)・゜・ 体調のほうは、辛うじて大丈夫です(^-^; 申し訳ないです(>_<) (2016年5月17日 8時) (レス) id: abb4063eb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十九 雷音 | 作成日時：2016年1月28日 0時
