*危険な投げ方 ページ13
A「……どんなものなの?」
少しの間ダーツ版を見た後、首をかしげてそう問いかけてくるA。
興味は示してくれてるみたいだ。
レン「細かいルールはさておきとして、基本はシンプルさ。ここにある矢を3本、あのダーツ版に向けて投げるだけ」
そう言って、そばの小さなテーブルの上に設置してある矢を1本、いつものようにダーツ版へと投げる。
その1本は吸い込まれるように、真ん中へと命中。
調子は悪くなさそうだ。
A「……それ、難しいの?」
レン「いや、慣れれば簡単さ。やってみるかい?」
怪訝そうに首をかしげるレディに、残りの2本を差し出す。
少しの間不思議そうに矢を見つめていたけど、やがて矢を握り、ダーツ版へと投げる。
……まるで放るように勢いよく、それも2本同時に。
見事に矢は上下枠の外に突き刺さっていた。
恐ろしい神業だね……
レン「れ、レディ……投げるときは1本ずつ。それと、もう少し落ち着いて、ね?」
A「だって、この距離じゃ思いっきり投げないと届かないもん……」
レン「だとしてもこれは……」
あんまり言いたくはないけど、あの勢いは最早凶器だ。
壁に穴が開く前に……というか、怪我人が出る前にどうにかしないと……
A「……そこまで言うなら教えてよ、正しい投げ方」
レン「えっ?」
A「得意なんでしょ?ダーツ。文句があるなら、正しい投げ方教えてよ」
完全に機嫌を損ねてしまったようで、一目で不機嫌だとわかるくらい膨れるA。
危険ではあるけど、文句があるわけじゃないんだけどね。
まあ、本当に怪我人が出る前に直した方がいいのは確かだし、何より久しぶりの外出を台無しにするわけにもいかない。
そう思って、ダーツ版に刺さったままになっていた矢を抜き、もう一度Aに持たせる。
そしてそのまま後ろに回り、できるだけわかりやすいように教える。
まるで……昔に戻ったみたいに……
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十九 雷音(プロフ) - RUIさん» お返事遅くなってすみません!ありがとうございます!!大丈夫です!年明けからまた二作増えますし、カミュもまだ続いておりますよ!!← こちらこそいつも支えられっぱなしで感謝しております( ノД`)…今後も頑張らせていただきます!! (2016年12月30日 12時) (レス) id: ef2046c8bb (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - ああああああ、この作品も終わってしまったぁぁぁ!!雷音さんお疲れ様でした!!本当に素晴らしかったです;;;;私のリクエストにも答えていただき本当に感謝してもしきれません;;;;これからも応援してます!頑張ってくださいね♪ (2016年12月29日 16時) (レス) id: 88b1fe7b13 (このIDを非表示/違反報告)
十九 雷音(プロフ) - RUIさん» あー……(´・ω・) まなさんもお忙しいのでしょうか(´・ω・) (2016年5月18日 14時) (レス) id: abb4063eb2 (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - 十九 雷音さん» それなら、よかったです!!最近、まなさんもボードに来られないので寂しくて……(´・ω・`) (2016年5月18日 4時) (レス) id: 53c9c73951 (このIDを非表示/違反報告)
十九 雷音(プロフ) - RUIさん» ありがとうございます・゜・(つД`)・゜・ 体調のほうは、辛うじて大丈夫です(^-^; 申し訳ないです(>_<) (2016年5月17日 8時) (レス) id: abb4063eb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十九 雷音 | 作成日時:2016年1月28日 0時