第4章《雛の秘密》 ページ1
練習試合が終わり、通常練習へと戻った白鳥沢学園バレーボール部。
いつも通り、吐きそうな練習を終え、部室で着替える。
『はぁ……キッツ…。』
汗だくの体を拭きながら、独り言を呟く。
五色「スタミナないな!A!小さいからもっとあるんだと思ってた!!」
なんて工が言ってくるので、無言で脛を蹴った。
五色「痛った!なんで!?」
『当然の報いだろ…。今後俺に身長の話を持ち掛けたら歯を1本ずつ折るからな……ガチで。』
五色「なんで今日お前そんなに機嫌悪いの!?」
疲れたところにハイテンションの工が来たら、そりゃイラつきもするだろ。
でも、ちょっと違うかもな。俺が機嫌悪い理由。
─────
『バレー部の皆さんになら、言っても良いかなって、思ってるんですよね。』
─────
練習試合の時、俺が言った言葉が頭から離れない。
あんな風に言ってはみたものの、結局言えないまま、もう2週間が過ぎてしまった。
その事で悩み続けて、最近では授業も良く頭に入ってこない始末。
(これは流石にヤバイかもな……。)
いい加減、ハッキリしないとな。
…よし、決めた。
明日、皆に打ち明けよう。俺の目のこと。
そして、父親との関係を。
そう決意して、俺は寮へと戻った。
その日の夜。
(でも、どう言ったらいいんだろう?
「この怪我は父親につけられた傷です。」?
なんか唐突過ぎるし……。
「俺は父親に虐待をされていたんです。」?
それはなんか重そう……。
あーもう!どう言ったらいいんだよ!!)
俺は1人踠き苦しんでいた。
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暁月 蓮(プロフ) - そるてぃーさん» お忙しい中ありがとうございます!そんな御言葉を頂けるなんて思ってもみませんでした!そるてぃーさんの作品に憧れて作ったので、その言葉のおかげで今物凄くテンション上がっています!!お互い頑張りましょう!本当にありがとうございました! (2018年1月24日 18時) (レス) id: 61f51989b8 (このIDを非表示/違反報告)
そるてぃー(プロフ) - 暁月様の作品とても素敵です!描写や主人公の心情が細かく書かれているのに読みやすい、主人公のキャラも良くてすごく面白いです!すぐにお星様入れちゃいました( *´艸`)お互い頑張りましょうね! (2018年1月24日 9時) (レス) id: 4c470b8b97 (このIDを非表示/違反報告)
そるてぃー(プロフ) - 失礼します(*´ω`*)そるてぃーです、コメント欄に記載されていたので飛んできました!まず私の作品の応援ありがとうございます! (2018年1月24日 9時) (レス) id: 4c470b8b97 (このIDを非表示/違反報告)
暁月 蓮(プロフ) - いつもいつもありがとうございます!!物凄く嬉しくて、コメント来る度跳ね上がってます!!ありがとうございます!更新頑張ります!! (2017年12月4日 23時) (レス) id: 61f51989b8 (このIDを非表示/違反報告)
オオムラサキ(プロフ) - 続編おめでとうございます!!すごく面白いので更新楽しみにしています。何回もコメントすみません。頑張ってください!! (2017年12月4日 22時) (レス) id: 9910ac75da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蓮月 | 作成日時:2017年12月4日 21時