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6話 ページ8

「んー……眩しい……」

俺は尋常ではない光を浴びて目を開けた

「あれ……?俺いつの間にベッドに入ってるんだろう?それに、カーテン開けっ放しだし……」

俺は疑問に思いながら、一階のキッチンへと向かった

「お前が俺より寝てるなんて珍しいなコノヤロー」

そこには、朝食を作っている兄がいた

「それより、昨日お前ドアの前で寝てただろう?俺がベッドまで運んでやったんだからな。感謝しろよなコノヤロー。それと、日本から電話きてたぞ」

え、兄ちゃんがベッドまで運んでくれたんだ
意外だな

「兄ちゃんが俺を運んでくれたんだ!grazie!!それと最後に言った言葉が聞こえなかったんだけど、もう一回言って……?」

すると、兄のロマーノは呆れたような顔をして話し出した

「だから、日本から電話があったって言ってるだろうが」

「……え」

俺は頭が真っ白になった
昨日言いそびれたから、今日こそはAに想いを伝えようと思ったのに……

「……それ本当なの……?」

俺は震える声で呟いた

「……顔色悪いけど大丈夫か?日本から電話がきたことは本当だぞ……ってどこ行くんだよ!」

俺は兄ちゃんが言い終わる前に家を飛び出した

(今ならまだ間に合うかもしれない……!)

今の時刻は朝の7時だ
俺がこんなに早く起きるなんて偶然だとしても凄い
今日は運がいいのだろう
それから何事もなく日本の家に着いた

「ヴェ〜…。こんなに早くつくなんて思わなかったよ……ってこんな事言ってる暇ないよ!!」

俺は日本の家の玄関を開けると大声で叫んだ

「!!Aー!!居るなら出てきてよ!!」

俺は少々雑だが、精一杯の声で叫んだ
すると、びっくりした様子で日本が出てきた

「イタリア君!?こんな朝早くにどうしたのですか?」

日本は朝食を作っていたのだろう
割烹着のままだった

「日本!!Aはいる!?」

すると日本は表情を曇らせながら呟いた

「……すみませんがAさんはもういません。今朝6時に汽車に乗って行ってしまいましたよ」

日本は言いづらそうにすみませんと呟いた

「そ、そんなぁ……お、俺今日こそは自分の気持ちを伝えようと思ってたのに……!神様は意地悪だよぉ……」

俺は日本の前で子供のように顔を歪めて泣き出した

「イ、イタリア君!?と、とりあえず、居間へどうぞ」

俺は日本に手を引かれながら、居間へと向かった

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фата*(プロフ) - エリア51さん» コメントありがとうございます。少しばかりマニアックではないかと不安でしたが、その様なコメントを頂き嬉しいと共に安心致しました。更新頑張りますので、物語の終わりまで暫しお付き合い下されば光栄です。 (2017年1月23日 6時) (レス) id: aa5819e46f (このIDを非表示/違反報告)
エリア51(プロフ) - 10話や11話がとても細かく書き込まれていて、艦が好きな私はのめり込んでしまいました。とても素敵ですね。ご活躍応援しております。 (2017年1月22日 22時) (携帯から) (レス) id: ad264a6ef2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのあ。(プロフ) - 菊桜さん» 読んで下さり本当にありがとうございます!更新頑張りますね! (2016年6月2日 13時) (レス) id: aa5819e46f (このIDを非表示/違反報告)
菊桜 - とても言葉が綺麗だなぁと思いました。凄いですね、お疲れ様でした。これからも頑張って下さい。応援しています。 (2016年6月2日 6時) (レス) id: a6eb43f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのあ。(プロフ) - 成瀬さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2016年6月2日 4時) (レス) id: aa5819e46f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:фата* | 作成日時:2016年6月2日 3時

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