もう ページ19
私は何日か濱くんの家に泊まり、
1週間ぶりにこうちゃんと一緒に住んでいたアパートに戻り荷物を取りに行った
｢これいるかな」
ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
｢…A？｣
｢あ」
わっこうちゃん痩せてる、1週間でこんな痩せるもんなの？
｢帰るわごめん」
私はある程度荷物を鞄に詰め込んだしこの沈黙に耐えられず玄関に向かう
｢A｣
｢…なに」
｢まだ俺Aのこと好きだよ。
やり直したい、俺耐えられないよAがいない生活｣
こうちゃんは顔に手を添え私の唇をなぞり
目に涙を溜めていた
｢こうちゃん」
｢…ん？｣
｢わたし、こうちゃんのもう気持ちよくない。」
こうちゃんは私の唇から手を離し目に溜まっていた涙がポロリと何粒も落ち
私はこうちゃんの手のひらに合鍵を渡し家を出た。
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ｡
｢Aちゃーん、意外と遅かったな」
｢うんごめんね」
｢会わんかった？前の彼氏と｣
｢あーうん、会わなかったよ」
｢よかった、じゃあはい｣
｢なーにー」
棚や押し入れに荷物をしまっていると濱くんがいきなり両腕を広げて
｢どうしたの」
｢ハグ｣
｢後でじゃだめー？これ片付けたいし」
｢今」
｢んーもう」
私は濱くんの元へ行き思いっきり抱きついた
｢ほんまは会ったやろー前の彼氏と｣
｢なんで」
｢タバコの匂いしたから。」
｢あっ」
濱くんに腰に手を回され手がだんだん上の方にいき
ブラのホックを慣れた手つきで外した。
｢んっ、ちょっ…と濱くん」
｢Aちゃん好きやで｣
ねぇ濱くん、もしこのことが週刊誌やファンの人にバレたら濱くんのファンの子が悲しむよ
しかも奪略愛なんてことがバレたら尚更。
濱くんは今ほんとに幸せ？焦ってる気持ちとかある？
｢…何考えとるん、なんも心配せんでええねんで｣
｢濱くんは私のことがバレたらどうするの」
｢どうするって？｣
｢週刊誌とかに撮られて、
しかも奪略愛、とか最低って思われちゃうじゃん」
｢別にええもん、山内には申し訳ないけどAちゃんに嫌われんかったらどうでもええし｣
そう言って私の首元に跡をつけた
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作者名：(^^) | 作成日時：2023年2月11日 0時
