清水くん ページ23
今日も
濱くんの笑ってる姿を見れるのはテレビ越しだ
濱くんはもうすっかりテレビの人気者で
毎日欠かさずテレビに出ているほどの売れっ子になった
そのせいで１ヶ月も会えてないね、わたしたち
でも私は寂しいとは思わない
毎日連絡もくれるし電話をもくれるし。
なのに
濱くんは毎日仕事を頑張っているっていうのに
いま私の隣には小中高ずっと一緒にいた
清水くんが私の肩に体を預けテレビを見ている。
清水くんとの関係はただの友達で、清水くんには約10年も片思いしている女の子がいるらしい
私はその相談相手なだけ。
やましいことなんて考えたこともないくらい
「あー付き合いたいわ」
｢じゃあ言えばいいのに好きって」
「もう彼氏おるもんその子」
｢えー？！じゃあもう無理じゃんどうすんの？」
「諦めると思う？そんなすぐに」
｢えー、奪い取るの？」
「まぁ簡単に言えば」
｢ふーん…」
｢なぁ濱家さんってどうなん？」
｢なにが」
｢かっこいい？」
｢うん」
｢そう。」
｢なにいきなり笑」
｢俺は？」
｢え？」
｢かっこいい？かっこ悪い？」
｢…かっこ悪い。」
｢なんで？」
｢かっこいいところ見たことないから」
｢…｢え、ちょっと」
”濱家くん最近同窓会呼ばれてないんですよ”
”関係ないやん！”
”アハハハハハ”
｢これでもかっこ悪い？」
私をソファに押し倒す清水くんの顔が少し色っぽく見えた
てかこんな顔してたんだ、清水くんって。
｢なぁA」
なんだろう、胸がドキドキして顔がだんだんと熱くなる
｢俺じゃあかんのか？」
そのセリフ、言われたの2回目だっけ。
高校の頃まさにこの季節に言われたのを思い出す
｢Aも気づいてたんやろ？俺がずっと好きやったの。
10年間片思いしてる相手も自分やって気づいとったくせに
俺運命やと思ってるから、こうしてまたAと偶然出会えたもんも運命の相手やからと思ってる。
Aは？どう思う？」
”見取り図のリリーには感謝してますね。なんやかんか言うて一番呑みに行ってますし後輩ん中で一番信頼してます”
｢わたしは…清水くんといると明るい気持ちになれて自分らしくいれた、それだけだよ。」
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作者名：(^^) | 作成日時：2023年2月11日 0時
