Forever more (ページ8)

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まだページ8

雨が降っている朝は嫌いだ。

じめじめしているし、頭も痛くなる

寝返りを打つと、私の手を握りながら寝ている髙比良がいた

そうだった、わたし昨日ここに泊まったんだっけ

まぁいいや、早く家に帰ってシャワーでも浴びて煙草を吸おう

そっーと起こさずにベッドから足を出して洗面所に向かう

鏡に映るわたしは、なんとも言えない顔をしている

幸せそうとも幸せじゃなさそうとも、どちらにも見えない

｢こんな私のどこが魅力的なの｣

置き手紙を、15分で作った適当な朝食と一緒に添えておく。

こんな関係いつまでも続くなんて思ってない

敏感な髙比良にはいつか気づかれるって分かってる

「あ、れ、Aさん」

「どこ行くの」

「仕事｣

「そう、そっか···おれ、送っていくよ」

「大丈夫、まだ寝てていいよ」

「Aさんとちょっとでも一緒にいたいから、」

髙比良はベッドから立ち上がって私を抱きしめる

「また今度、ね」

「··ん」

寝てていいよって言ったのに。

目をしょぼしょぼさせながら玄関まで見送ってくれる

「ほんと、寝ててよかったのに」

「きょうは？よる、会えますか？」

「んー、難しいかな」

「···」

「じゃ、行ってくるね」

「··会える日、絶対連絡してください」

「おれ待ってるから」

「うん」

「あっ」

「？」

「私たちまだ付き合ってないよ」