私の過去 ページ23
昔、リリーさんと出会う前。
ある男の人に夢中になったときがあった
大学時代、5つ年上の彼と不倫関係にあったていた
｢めんどくさいことだけはしないで、分かった？｣
そういうことが終わったあと必ず言われていた言葉。
この言葉を聞く度、私は彼の1番ではないと実感して苦しかった
彼は行為中、叩くのは当たり前、髪を引っ張りながらヤ る
ドS野郎で。
初めて出会ったとき彼の言葉に核心を突かれた
｢アンタみたいな真面目そうな女に限って頭ん中やらしいことでいっぱいなんだよ｣
｢えっ｣
｢当たっちゃった？｣
初めて会った人にこんなことを言う彼になぜか惹かれた
外では笑顔を振りまいて、私といるときは暴力を振る多重人格の男。
けれど、突然彼に別れを告げられた。
奥さんのお腹の中に赤ちゃんができたらしい
けど私はどうしても離れたくなかった、彼に会うときだけが快楽を得られその快楽をもう二度と味わえないと思うと死ぬぐらい辛いと思ったから。
｢イヤだ、絶対別れてあげない｣
｢別れたら警察に言うよ、今までのこと全部。｣
｢俺そういうの嫌いって言ったはずだけど、もう忘れた？｣
｢忘れて、ないよ、だけどわたし··｣
｢なに？｣
｢わたしだって、幸せになりたい、から。｣
｢お前馬鹿なの？｣
｢人間以下の扱いされてんのにヘラヘラ笑って生きようとしてる奴が幸せになりたい？｣
｢誰からも求められないで生きて甘えてばっかの人生で、幸せになれると思ってんの？｣
｢全然っいいよ、そんな人生で··愛されてるって思えればいくらでも生きていけるもん｣
｢誰からも求められてないって、ゆうくん散々求めてくれたじゃん、全部嘘でもいいよ、私に言ってきたことが。暴力振ってきたとて私は愛してるから、それが気持ちよかったよ ｣
｢馬鹿でもいい、愛されてるって、求められてるって分かったらそれで充分なの｣
雨に打たれ手首を強く掴まれ、私は殺されるかもと思いながら彼に自分の気持ちを伝えた。
｢金輪際、俺に関わるなよ｣
そう言い彼は私から姿を消した。
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作者名：(^^) | 作成日時：2024年1月11日 2時
