Forever more (ページ12)

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大嫌いだページ12

「見取り図のリリーさんと付き合ってる」

「ちょっと待って、」

「今まで騙してごめんなさい」

「ちょっと待ってって、ば」

「俺まだ理解できてないよ」

そうだよね、ごめんね。なんて言えなかった

こんな嘘つきに同情されても何も安心しないだろうから

「··俺に言ったこと全部、全部嘘なんですか」

「好き、って、髙比良が1番だ、って言ってくれましたよね」

嘘なんかじゃない。

あの時言った言葉は全部本当だよ、なんて言っても嘘に聞こえるか

首を縦に振った、また嘘をついた

「嘘だ」

「ほら、Aさん泣いてんじゃん」

「嘘に、決まっ、てる」

私の手を握り髙比良の目から溢れてくる涙が手の甲にぽたぽた、と落ちてくる

「嘘って、言ってください」

あぁ、涙止まんない

髙比良、泣かないで。

私なんかのために泣かないで

「Aさん、おれ、まだ」

「もう終わりにしたいの」

「髙比良を傷つけたくない」

「髙比良にはもっといい人がいるよ」

「いないです、俺にはAさん、しか··」

「やめて」

髙比良の手を強く握り返す

「もう帰って」

動こうとしない髙比良を無理やり玄関の前に連れてって家の外へ追い出した

「髙比良··」

「大っ嫌いだ」

と一言、髙比良は私の目の前から姿を消した

私は玄関の前でしゃがみこみ、目に溜まっていた涙が今になって止まらなくなった