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禍々しく、誰も近づけさせないようなオーラ
「簡単な話、今のメラに人間が近づけばあの世行きだ。俺でも近づけねぇ」
血桜の話を簡単にするのなら
今の闇姫は恐らく自身の怒気で反応した妖気に取り憑かれ、能力が暴走していると
だから暴走の原因である刀を遠ざけるべきだと言う
だが、今の闇姫に近づけば私も船長も無事ではいられない
そこで、別の妖気をぶつけたら何か起こるのではないかと
私は手話で、難しいと思うと船長に伝える
「難しい...か。どうしてそうなる？」
「......俺は一旦戻るわ。Aを仲介させた方が早い」
そう言って血桜が大人しくなったのか、口が自由に動くように
私は少し口を動かし、呂律が回るか確認する
『難しい理由ですね。単純に、暴走した妖刀2本の妖気を相手に鬼哭1本で大丈夫なのかという話です。宿で見たでしょう？』
「あぁ...てめぇの妖気に鬼哭が大人しくなったやつか...」
『一応、その妖気の元なんで。正直、死を覚悟して私が飛び込む方がマシかと...』
「馬鹿野郎、それで死んだら元も子もねぇ。どうしようもねぇのが事実だ」
『だからと言って諦めるなんて無理です。かなりこの嫌な空気にも慣れた。正面突破が鍵かと』
立ち上がると、くらりと軽い目眩がした
慣れたとは言っても、やはり嫌なものは嫌なまま
私は頭を押さえた
その時、ふと単純な答えが見つかった
『......というか、外の小石と刀をシャンブルズしちゃえば良くない？』
それはあまりにも単純で
単純すぎて見落としていた方法
『刀と闇姫を切り離すなら...船長の能力で遠ざける。なんで気づかなかったんだ....』
それだけ焦り、この空気に押し潰されていた証拠か
船長もこんな簡単な方法に気づかなかったのかと深いため息を吐いた
「その手があったな...クソ、情けねぇ...」
『お互い様ですね...』
「この場で届くか微妙だが......"ROOM..."」
ぶわっとサークルが広がる
やはり空気に左右されているのか、些か不安定な状態
何とか届いたが
そう思った瞬間、何かが顔を掠った
『え...』
ゆらりと浮かぶのは、"葉月"
「....あれぇ...？あは、あはは、おかしいなぁ？おかしいなぁ!!僕は、私、ぼく、わた、し、は」
『闇姫...？』
「ぜんぶ、壊そう、こわれ、いら、いらな、い」
狂ったように言葉を繋ぎ
不気味な笑みを浮かべる
初めて、闇姫を恐ろしく感じた
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ゆみ - わたしりあるにハート海賊団だいすきですきやぷてんがすき/// (2021年10月3日 19時) (
レス) @page2 id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
亜樹姫 - こんにちは！リンドウさん。亜樹姫です、今妹のスマホ借りてます。いつも楽しませてもらってます！更新はゆっくりで良いので、無理しないでくださいね。頑張ってください、応援してます！ (2019年8月28日 16時) (レス) id: 8272aee984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンドウ
| 作成日時：2019年8月22日 22時
