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『あんたが死ぬって頭はないんですか？』
「てめぇのモンをてめぇで捨てる程腐ってねぇてことだ。治らねぇモンを諦めるのとじゃ話が違うだろ」
『......本気でヤバそうなら、逃げますよ』
「分かってる」
本当に分かっているのか
妖刀は主と認めた者にのみ心を開くような厄介な存在
そして、その厄介さは刀によってバラバラ
船長の鬼哭のように精神を奪いにいくような刀もあれば
当人には扱いきれないほど爆発的な力を兼ね備える刀もある
鬼哭のように、主以外に作用する刀も稀だが
私の雷哭は妖刀に触れたことのある人間以外が触れれば一気に気力を削がれるような厄介品
葉月は他人には作用せず、逆に主に作用する妖刀
それ相応にヤバい刀であることに変わりはない
『中に入ったら、すぐに闇姫と血桜以外を外へ。きっと、鬼哭もあなたに牙を向く。主なら、その力で自分の刀くらい抑えてください』
「俺を誰だと思ってる。お前こそ、死ぬんじゃねぇぞ」
『愚問。私はここでくたばるような人間じゃない』
目を見合わせ、お互い笑う
そこにある笑いにお巫山戯はない
船長の能力が、一瞬にして私達を闇の中へ飛ばした
『うっ...なに、これ...!!』
中は想像よりずっとドス黒い雰囲気で
目眩と吐き気が酷い
「くっ......大人しくしてくれよ...!!」
船長は私よりも酷くはないようで
この酷い目眩の原因は、葉月
『船長...!!何とかなってますか...!?』
「てめぇの方が酷そうだな...他の奴らは全員外へ逃がしたが......!!立ってるだけで気が持ってかれそうだ...!!」
『1本は...私本体に作用するんで...』
立っていられず、膝をつく
脳が揺れる
それでも、止まるわけにはいかないんだ
重い体を引きずるように前に進む
進むにつれ、目眩も吐き気も酷くなる
倒れそうになるのを気力で耐え抜き、広い空間に出た
『ここは......』
広間の中央
より一層強い嫌な気配
『闇姫!!』
その気配の中心に、確かに彼女がいる
様子のおかしい、彼女の姿
「近づくな!!」
突然、横から誰かが飛び出てきた
真っ赤な、男
『血桜...!!』
「なんでてめぇが来てんだよ...!!まぁいい、話は後だ!!」
そう言い切ると血桜は私の体に戻った
先程までの目眩吐き気がかなり楽になった
《かなり楽になっただろ、体》
『何か、理由でも？』
《まぁな。簡単な話さ》
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ゆみ - わたしりあるにハート海賊団だいすきですきやぷてんがすき/// (2021年10月3日 19時) (
レス) @page2 id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
亜樹姫 - こんにちは！リンドウさん。亜樹姫です、今妹のスマホ借りてます。いつも楽しませてもらってます！更新はゆっくりで良いので、無理しないでくださいね。頑張ってください、応援してます！ (2019年8月28日 16時) (レス) id: 8272aee984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンドウ
| 作成日時：2019年8月22日 22時
