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『.....もう.....疲れたんですよ.....戦うの...』
呟くように繋がれる言葉はもはや誰の為か分からない
『戦いたくない...
本当は、ずっと怖かった
戦うことが怖い.....
強くなる度に
その現実を、知る度に
どんどん怖くなって.....
周りが、当たり前に強いから.....
親父も...マルコも...エースも.....
皆、強いから.....
怪我しても、笑い飛ばせた...
だって分かってるし
皆がそう簡単に死なないことくらい分かってる
だから、私は今が怖い
自分が戦い続ければ懸賞金は上がる
同じ海賊でも、3億の首と0の首じゃ力の差なんて明らかで
ペンギンが
弟が怖い
あいつが海賊だと知った時、本当に嬉しかった...
でも同時に怖くて
不安で
このままだと、あいつ、簡単に死ぬ
それが怖くて
戦いたくない
戦場に、出たくない...
目の前で、救えないなんてこと、もう
見たくない.....』
呟く声はだんだんと弱くなり
震えは逆に酷くなった
『戦えても.....弱虫は...私だ.....』
「A...」
『シャボンディで.....何度も見てきた.....人に飼われることの恐怖を.....私は.....支配なんてされたくない.....』
声が歪み、Aの目からは涙が零れた
『誰かに気を許して.....!!見捨てられたら...!!あの場所に、戻されたら.....!!それが、私はそれが怖い...!!もう疑いたくない...でも...どうしても信じられない...』
疑いたくないのに信じることもできない
自分で何がしたいのかも
どうするべきなのかも
Aは、分かっていない
なんて声をかければいいか分からずにいた
『.....信じさせて』
震える手をゆっくりと俺に伸ばし
『あなたを.....信じさせて...』
縋り付くように、俺に抱きついてきた
こいつは
「.....A」
これから先もずっと、苦しみ続けるのか
縋るAを抱き返し
小さな子をあやすように背中をさする
「俺は裏切らない。何があろうと、俺達は仲間だ」
仲間か
いや、少し違う
「.....好きだ、A」
目を合わせたあの日から
声を聞いた瞬間から
軍艦を6隻潰し、堂々とした姿を見た時から
俺はシエル・Aに惚れていた
随分とタチの悪い一目惚れがあったもんだ
「ゆっくり変わればいい。お前自身が俺達を信頼できるようになるまで.....」
それまで何年かかろうが構いはしない
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亜樹姫 - よろしくお願いします！無理しないでくださいね〜！ (2019年8月19日 10時) (
レス) id: db4dc0a001 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - 亜樹姫さん» わぁ、ありがとうございます！別ジャンルですけど、今後もよろしくお願いします！ (2019年8月17日 18時) (レス) id: f9b4659293 (このIDを非表示/違反報告)
亜樹姫(プロフ) - こんばんは。ノエルこと亜樹姫です！“やる気ゼロ”シリーズも応援していますが、こちらの作品ももちろん応援させてもらいます！更新はリンドウさんのペースで。無理しないでくださいね！頑張ってください、応援してます！ (2019年8月16日 21時) (レス) id: db4dc0a001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンドウ
| 作成日時：2019年5月6日 22時
