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「Aはあんな簡単に崩せたのに...」
「今までずっと、姉さんを縛ってたのは俺だ。過去のせいで、姉さんを苦しめてた。もう解放してやりたいんだよ」
「解放？ふざけないで!!あなた達はずっと苦しむのよ、私達の呪縛に永遠に囚われていればいいのよ!!」
「お前が死ねば、呪縛は終わる。違うか？」
ダメだ
平然としてるように見えるけど
ペンギンだって、これは
『私が.......やらないと』
「待て」
『でも』
「少しは、自分の弟を信じてやれ。シャチと一緒に船に飛ばす」
『ちょ、まっ』
「お前はもう、十分過去に立ち向かった。あいつは負けない」
その言葉で
私の心は少しだけ救われたような気がした
瞬きの一瞬で、場所が変わり
『ここは...』
船のすぐ、近くだった
「.....っう...」
『シャチ!!』
すぐ横から聞こえた呻き声
改めて見ると、シャチの怪我は酷かった
『シャチ、ごめん、私のせいだ...私が』
「ちが...ぃっ.....」
『今、血を止めるから...!!』
少しずつシャチの体から流れ出る血を止めていく
あとは船内に戻れば
「.....いっ...てぇ.....」
『ごめん...』
「なんで、Aが謝んだよ」
『あの女に目をつけられてたのは私.....だからシャチが怪我したのは私が』
「悪いのは.....はぁ...あいつだろ。俺も少し油断しすぎたし...へへ、あんま気にすんなよ」
『でも...』
「とりあえずさ、運んでくんね？動けそうにないんだわ」
『.....うん』
きっと、きっと大丈夫だよね
私は、そう信じるしかできなかった
side:ペンギン
「参ったな、こりゃ」
「呑気なこと言ってる場合じゃねぇだろ。なんだこの数は」
「そりゃ海軍と売人が繋がってるんでしょ？金目当てで人間のドクズに成り下がったのが大勢いるとこうなる。いや〜、本当クソっすわ」
いつの間にか多くの海兵に囲まれていた
それこそ、俺と船長の2人で相手にするには多すぎるほど
「こうして背中合わせんのも久々ですけど.....頼むから能力で俺まで巻き込まないでくださいよ？」
「はっ、そりゃてめぇの実力次第だな」
「物騒な人はやだなぁ」
「血の残虐者の弟がそれ言うか」
「あ、そっか。姉さんの方が物騒でした」
なんて軽口叩けんのも今のうちか
「さて、どうします？」
「お前はあの女を狙え。周りは俺1人で十分だ」
「本当、頼もしい船長で嬉しい限りです」
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亜樹姫 - よろしくお願いします！無理しないでくださいね〜！ (2019年8月19日 10時) (
レス) id: db4dc0a001 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - 亜樹姫さん» わぁ、ありがとうございます！別ジャンルですけど、今後もよろしくお願いします！ (2019年8月17日 18時) (レス) id: f9b4659293 (このIDを非表示/違反報告)
亜樹姫(プロフ) - こんばんは。ノエルこと亜樹姫です！“やる気ゼロ”シリーズも応援していますが、こちらの作品ももちろん応援させてもらいます！更新はリンドウさんのペースで。無理しないでくださいね！頑張ってください、応援してます！ (2019年8月16日 21時) (レス) id: db4dc0a001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンドウ
| 作成日時：2019年5月6日 22時
