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辿り着いたのは島の海軍基地
ではなく
『やっぱりここにいたか...ネッサ』
森の中にある、あの牢があった場所
既に建物は崩れ、瓦礫の山と化している
その瓦礫の上に座る1人の女
「あら、随分と懐かしい顔ね。17年振りかしら」
私が2日以上いて海兵に気づかないくらいだ
強いわけがない
だから島の海兵にシャチが捕まるなんて考えにくい
なら、誰に捕まったのか
一般市民装った売人が相手なら
油断で捕まってもおかしくはない
『何が懐かしい顔だ。シャチを返せ』
「あぁ、あの男ならそこよ」
ネッサの指す方には血だらけのシャチが
『シャチ!!』
「A、よくもやってくれたわね。あの日の恩を仇で返すだなんて...」
『恩...!?その恩を返したい気持ちを踏みにじったのはどこの誰!!?あんた達のせいで人生めちゃくちゃにされたのに!!』
「めちゃくちゃ？何がめちゃくちゃなのよ。海賊として名を上げておいて、よくそんな事が言えるわね」
『確かに、海賊になったことに後悔はない。優しい人にも恵まれたよ.....でも、私達の過去に大きく傷を残した.....その事実は変わらない』
何より
『仲間を傷つけた!!!あんたは絶対に許さない!!』
「仲間を、ね。本当に仲間？あなたは昔から心を閉ざしていた。そんなあなたが仲間？笑わせないでちょうだい」
『10年以上昔の話を掘り返しても無駄』
「そうかしら？ならなぜジョーカーの元を去り、白ひげの船も降りたのかしら？」
『ジョーカー...？』
ダートも言っていたが、ジョーカーなんて知らない
忘れているだけなのか
嫌な感じ
『あんたには関係ない』
「そうね、どうでもいいわ。私が言いたいのは1つ、あなたは人を信用できないってことよ」
『どういう...』
「他人を信用できないように.....することに恐怖するように育て上げたのだから.....心に刻まれた深い深い傷は、そう簡単に癒えやしない」
ゾッとした
もう、何年経ったと思ってるんだ
17年で、私が立ち直れないとでも思ったのか
思いつく悪態は全て声にならず、喉の奥へ消えていく
「心のどこかで、あなたは疑い続けてる。信じて、裏切られて、そうなるのが怖くて怖くてたまらない.....ねぇ、どう？それでも、立ち直れたなんて言える？」
『ぁ...っ.....ぃや.....』
目の前が、嫌な歪み方をする
私は、疑い続けてる？
何故か体が震えて
手から刀が滑り落ちた
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亜樹姫 - よろしくお願いします！無理しないでくださいね〜！ (2019年8月19日 10時) (
レス) id: db4dc0a001 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - 亜樹姫さん» わぁ、ありがとうございます！別ジャンルですけど、今後もよろしくお願いします！ (2019年8月17日 18時) (レス) id: f9b4659293 (このIDを非表示/違反報告)
亜樹姫(プロフ) - こんばんは。ノエルこと亜樹姫です！“やる気ゼロ”シリーズも応援していますが、こちらの作品ももちろん応援させてもらいます！更新はリンドウさんのペースで。無理しないでくださいね！頑張ってください、応援してます！ (2019年8月16日 21時) (レス) id: db4dc0a001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンドウ
| 作成日時：2019年5月6日 22時
