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〜4〜 ページ4

『今日からこの海賊団で厄介になります、Aです』



甲板にクルー全員が集まっていたようで


私は堂々と名前を告げる


約20人の船員が最悪の世代のクルーにしては少ないようにも思える



『弟がいつもお世話になってます。まぁ、これからは姉弟共々よろしくお願いします』






その1つの単語に周りは唖然とした表情を浮かべていた



「お、弟...?」

「おい、姉貴いる奴って誰だ?」

「家族の話なんてほぼしたことねぇからな...」



やはり仲間の姉となると少し戸惑いが生まれるようで


私はペンギンの近くまで行き、肩を引き寄せる



『こいつ、私の弟』

「こいつ、俺の姉さん」



船全体に悲鳴にも似た大声が響く



「お、お前!!弟って、マジで!!?」

「いや〜、懐かしいなって思ってる」

「嘘だろ、俺、お前絶対上にいないと思ってた」

「いるんだよ、今ここに」



驚きの熱は中々静まらない


ちゃんと仲間として愛されてるんだな


両親が死んだのは21年前


私が6歳、ペンギンが5歳


別れたのが17年前


その17年の間、私はペンギンを1人にした


誰と出会ったか、どう過ごしていたか


何も知らない


でも、今はこうして愛されて生きている


それだけで私は良かった


私はそれに対して安堵すると同時に



『.......この気配』



見聞色の覇気である声を感じた



「姉さん?」

『3時の方角8km離れた場所に海軍6隻...こっちに来る』

「8km!?つか海軍って...なんで分かんだよ!!」

『少し厄介な海兵が数人、雑魚が1隻60人前後。多分、向こうは気づいてるね』



こちらが海賊である以上、戦闘は避けられない


仲間になるなら、いい機会だ


これは知っていてもらわないといけない



『船長』



私は能力で刀を出す



『あの海軍6隻、全て私に任せてもらえませんか?』

「...本気か?」

『下手に怪我人出すくらいなら、私1人で特攻無傷の方がずっとマシでしょう?』



私なら無傷で6隻沈めるくらい簡単なこと


怪我をしているとは言え、能力さえ使えば一瞬で終わる



『まぁ、見ててくださいよ』



この能力の、恐ろしさを


私は深く息を吸う


落ち着け



「姉さん。強くなったんだよな?」

『ペンギン...』

「俺、姉さんが強くなったって信じてるから」



なんか、情けないな



『うん、すごい強くなった』



ペンギンの言葉に力を貰った


私は



『"喑影翼(あんえいよく)"』



能力の半分を使った

〜5〜→←〜3〜



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亜樹姫 - よろしくお願いします!無理しないでくださいね〜! (2019年8月19日 10時) (レス) id: db4dc0a001 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - 亜樹姫さん» わぁ、ありがとうございます!別ジャンルですけど、今後もよろしくお願いします! (2019年8月17日 18時) (レス) id: f9b4659293 (このIDを非表示/違反報告)
亜樹姫(プロフ) - こんばんは。ノエルこと亜樹姫です!“やる気ゼロ”シリーズも応援していますが、こちらの作品ももちろん応援させてもらいます!更新はリンドウさんのペースで。無理しないでくださいね!頑張ってください、応援してます! (2019年8月16日 21時) (レス) id: db4dc0a001 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リンドウ | 作成日時:2019年5月6日 22時

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