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〜30〜 ページ30

体の奥から力が溢れてくる


今までにない感覚


覇王色のようなオーラで周りが揺れる


ただ、視界が赤い


周りがぼやけ、まるで血が滲んでいるようだ


これが、血桜の力



『すごい.....』

((ぼけっとしてる時間はねぇぞ。片方の能力だけを全解放ってのは短時間だけの超アップ。そう長くは持たねぇ))

『なるほど』

((ただし、この俺の力だ。そんな錠くらい簡単に引きちぎれんだろうよ))



血桜の言う通り、錠は簡単に引きちぎれた


同じ要領で足と首のモノも外す



((んで、上の方。なんかねぇの？))



声に従って上を見上げる


あるのは、1つの窓



『窓が1つ。でも、私じゃ通れない』

((無駄にでけぇからそうなんだよ。闇姫なら通れそうなモンなのに.....))

『私だってここまで成長するとは思ってなかったよ』

((なら、牢を強行突破だな。途中であいつらにぶつかると思うが、どうする？))

『それは.....』



考えてないわけじゃない


次、ダート達に会ったら



『実力行使.....殺す』

((おーおー、物騒な女だぜ))

『物騒な能力に言われたくない』

((ご最も。んじゃ、さっさと行こうぜ))



時間が切れる前に


私は1度深く息を吐き


目の前にある牢に手をかけた


錆び付いていて、少し痛い



『.......冷た』

((チッ.......居心地悪ぃんだ。さっさとしろ))

『.....分かってる』



こんな鉄格子でさえ


少し力を入れれば簡単に人1人通れる隙間を作れる


私は牢を抜け、見聞色でできるだけ人の声のない場所を探す


だが、上手く声を感じ取れない



((ま、覇気は使えないわな。全力で走れ。逃げられる))

『分かった』



使えない理由は私には分からないが


血桜は心当たりがあるようだ


それは後で聞くとして


まずは脱出最優先



『ていうかさ...視界が...』

((タダほど怖ぇモンはねぇだろ？))



主導権はいらないからこれくらい我慢しろってことか


確かに恐ろしい



『ねぇ、血桜は攻撃無効化とか...』

((無理に決まってんだろ。攻撃受けたそばから血ぃ固めんのはできるぞ))

『なら怪我は避けたいね』

((おう))



見聞色が使えない分、気配には気をつけていた


だが


数発の発砲音が聞こえた瞬間


また、私の体を鉛玉がいくつも貫いた

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亜樹姫 - よろしくお願いします！無理しないでくださいね〜！ (2019年8月19日 10時) (レス) id: db4dc0a001 (このIDを非表示/違反報告)
 リンドウ(プロフ) - 亜樹姫さん» わぁ、ありがとうございます！別ジャンルですけど、今後もよろしくお願いします！ (2019年8月17日 18時) (レス) id: f9b4659293 (このIDを非表示/違反報告)
 亜樹姫(プロフ) - こんばんは。ノエルこと亜樹姫です！“やる気ゼロ”シリーズも応援していますが、こちらの作品ももちろん応援させてもらいます！更新はリンドウさんのペースで。無理しないでくださいね！頑張ってください、応援してます！ (2019年8月16日 21時) (レス) id: db4dc0a001 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名：リンドウ | 作成日時：2019年5月6日 22時

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