〜19〜 ページ19
事情をペンギンに説明し、私はまた街へ向かった
ペンギンは闇姫の存在を知っている
「A、A!!何のスイーツ行くの!?」
ぴょんぴょん跳ねる少女を横目に私は辺りを見回す
なぜならお金がないから
『闇姫、スイーツ行く前にお金スってくる』
「そういえば奪われたんだっけ。なんで僕にしまっとかなかったの？」
『手ぶらだと旅人って信じてもらえないでしょ？』
「確かに。あ、僕あのお店がいい!!先向かってるね」
『はいはい』
具現化した闇姫は小さい
まず、どうして具現化できるのかも謎
あまり深くは考えない方がいいか
私は考えのをやめ、人混みの中へ向かう
そして5人ほどの財布をスった
そのまま流れで人気のない路地へ入り、中を確認
本当、悪人らしいことばかり慣れたもんだ
『.....計6万ベリーね。ま、こんなもんか』
流石に6万も使うわけないし
私は全てを1つにまとめ、路地から出る
その時、通りすがりの人とぶつかった
『すみません』
「いえ、こちらこそ」
聞き覚えのある、低音
私は思わず、ぶつかった相手の顔を見てしまった
『.....なん、で』
「誰かと思えば.....」
私は急いでその場を離れようと走り出したが
足を踏み出すのとほぼ同時に腕を掴まれ、路地へ引きずり込まれ
その勢いで突き飛ばされた
「まさかまた会うとはなぁ.....なぁ、おい、10何年もどこにいたんだ」
体が不自然に震える
頭の中で、過去が、フラッシュバックする
やめろ
もう
『ちか、づくな...!!』
「ハハッ!!嫌われたもんだねぇ」
この男がいるなら
必然的に、もう1人いる
この島に
また、私達の目の前に
私は拳銃を出そうとして、思い出す
闇姫は今、いない
能力を使えない
『嫌.....いやだ...こなっ.....来ないで...』
力が入らない体では声に出すのが精一杯で
伸びてきた腕に
私は思い切り目を瞑った
「Aに手を出すな!!!」
「あ？」
「Aを傷つけたら、僕が許さない!!!」
『やみ、ひめ』
「なんだ、このガキは」
「何の騒ぎかと思えば.....何やってんだ、A」
『船長まで...』
逆光でよくは見えないが
声からして闇姫と船長で
今までにないくらい、私は安堵した
「チッ、面倒だな。今は引いてやる。だが忘れるなよ、A。俺達はまたお前の前に現れる」
去り際、奴は私にだけ聞こえるようにそう告げた
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亜樹姫 - よろしくお願いします！無理しないでくださいね〜！ (2019年8月19日 10時) (
レス) id: db4dc0a001 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - 亜樹姫さん» わぁ、ありがとうございます！別ジャンルですけど、今後もよろしくお願いします！ (2019年8月17日 18時) (レス) id: f9b4659293 (このIDを非表示/違反報告)
亜樹姫(プロフ) - こんばんは。ノエルこと亜樹姫です！“やる気ゼロ”シリーズも応援していますが、こちらの作品ももちろん応援させてもらいます！更新はリンドウさんのペースで。無理しないでくださいね！頑張ってください、応援してます！ (2019年8月16日 21時) (レス) id: db4dc0a001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンドウ
| 作成日時：2019年5月6日 22時
