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ゆらゆらと揺られる感覚に目を開ける
見慣れない薄暗い部屋
何を、してたんだっけ
立ち上がろうとしたが、手首に違和感を感じた
何故か両手首は手錠に繋がれていた
『いや.....なんで？』
ズキズキと痛む頭で何が起きたのかを思い返す
確か、絶対王政の治安が悪い島にいて
そろそろ別の島に行きたくて
そこで商船に乗せてもらうはずだったんだ
『そっか、乗る船間違えたんだっけ』
我ながら間抜けなことをしたものだ
しかも間違えた先が海賊船
別に海賊相手に恐怖して捕まったわけじゃない
治安の悪さ故に眠りが浅くなっていて
完全に寝不足と疲労
油断していた
私は自分で自分の間抜けさにため息を吐く
とにかく脱出を
そう思い、手錠を力任せに引きちぎる
『.....私を相手に手錠のみね』
しかもただの手錠
能力者の私にとって海楼石でないなら引きちぎるのは容易
ほんの少し痛む手首を擦りながら扉に耳を当てる
遠くで銃声やらなんやらが聞こえる
戦闘中か
逃げるなら今が絶好のチャンス
『"闇の狭間 葉月"』
私は護身のために愛刀を能力で取り出す
鞘から出し、軽く振ればヒュッといい音がする
『うん、いい感じ』
私は意を決して扉に手をかけ
勢いよく開けた
「な、てめぇどうやって!!」
手錠に繋いでいたはずの人間が当たり前のように出てきたことに驚いたのか
恐らくこの海賊団の男は、私に向かって1発撃ってきた
私はそれを軽く避け
一瞬で男を斬りつける
『捕まえたのが私じゃなかったら良かったのにね』
男が死んだかどうかは分からない
私は刀に付いた血を振り捨てながら外を目指す
その時だった
全身の力が抜け、膝をついたのは
『うぅっ.....』
目の前が歪む
体はずっと限界だったようで
「て、てめぇ!!!いつの間に!!!」
銃声が1つ
反応が遅れた
限界を迎え、撃たれた体は床に倒れた
意識が遠のいていく
そんな中、意識が途切れる前に見えたのは
バラバラになる男と
長身の男
そして
見覚えのある帽子を被ったつなぎの男
あれ
誰、だっけ
思い出す間もなく
私は気を失った
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亜樹姫 - よろしくお願いします！無理しないでくださいね〜！ (2019年8月19日 10時) (
レス) id: db4dc0a001 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - 亜樹姫さん» わぁ、ありがとうございます！別ジャンルですけど、今後もよろしくお願いします！ (2019年8月17日 18時) (レス) id: f9b4659293 (このIDを非表示/違反報告)
亜樹姫(プロフ) - こんばんは。ノエルこと亜樹姫です！“やる気ゼロ”シリーズも応援していますが、こちらの作品ももちろん応援させてもらいます！更新はリンドウさんのペースで。無理しないでくださいね！頑張ってください、応援してます！ (2019年8月16日 21時) (レス) id: db4dc0a001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンドウ
| 作成日時：2019年5月6日 22時
