検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:30,682 hit

21 ページ21

.



望さんは何も言わずに私を抱きあげて
寝室に連れて行ってくれた。


ベッドに下ろされて


「昨日のこと、気にしとる?」


私の頭をなでながら聞いてくるから


「うん」


素直にうなずいた。


「言って。
Aさんが昨日嫌やな。って思ったこと。全部」


そっと私の隣に腰をおろす。


「年の差の事、はっきり言われたの、嫌だった。

気にしないようにはしてるけど、人から指摘されると、やっぱり、気になる。

葉山さん、若いし、美人だし」


うん、とうなずいて、
私の顔にあてていた手でほっぺたをなぞる。


「まだ、あるんやろ?」


涙をこらえてカタコトで喋る私を
守るかのようにぐるりと腕を回して抱きしめてくれた。


「帰り、の、電車も
葉山さんが望さんにべったりしてるの、やだった。

酔っ払ってたのかもしれないけど、
あんなにくっつかなくてもいいのに。
ずるい。羨ましい」


「羨ましいって何!」


「ふはっ」と笑う。


「2人で電車、降りて歩いてたのも、やだった。
仕方ないってわかってたけど、でも、やだった。

だって…」



次の言葉を口に出すのが怖い。



「お似合いに見えたの。
2人が、とても。

素敵に見えたの。悔しいけど。

私も葉山さんみたいになりたい。って思ったの。
あんなふうにかわいくなれる女の人に、なりたいって思った」


頭の上で望さんが深々とため息をつくから
言葉にしたことを後悔する。



思っても仕方ない事を一晩中考えて
勝手に暗くなって







自爆した。




.

22→←20



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
113人がお気に入り
設定タグ:小瀧望 , ジャニーズWEST   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しー、ゆー(プロフ) - ゆりさん» ゆりさん 嬉しいコメントをありがとうございます。もう少しだけおつきあいください^ ^ (2017年8月27日 0時) (レス) id: baec1c7f8a (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 更新楽しみにしていたのでとても嬉しいです! (2017年8月26日 20時) (レス) id: 9da5fd777e (このIDを非表示/違反報告)
しー、ゆー。(プロフ) - 有香さん 楽しみと言っていただけてすごく嬉しいです。ありがとうございます^ ^ (2017年7月2日 22時) (レス) id: c50709b394 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - この作品とっても好きです!更新楽しみにしています。 (2017年7月2日 19時) (レス) id: 9da5fd777e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しー、ゆー。 | 作成日時:2017年5月21日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。