検索窓
今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:79,620 hit

第30話 ページ33

.



2セット目でも何回か変人速攻をやるが、次々と7番に止められてしまう。
正直無敵だと思っていたあの速攻が、こんなにも早く攻略されてしまうなんて。



旭さんのときとは違うけど、やっぱりブロックって脅威だ。

打てば打つほど、スパイカーの気力を挫き、心を折る。


日向君、大丈夫かな。
一度躱したはずの相手が追い付いてきて、ブロックに弾かれた。
戦意喪失してしまっていたら大変だ。

そう思い日向君の表情を伺うと。




『…え、笑ってる?』




その表情に鳥肌が立った。

日向君が何を考えているのかは分からないけど、神がかった変人速攻を止めてしまうほど強い相手に遭遇して笑うとか、どこのサイヤ人だよ。

そしてサイヤ人はその直後、スパイクを打つ瞬間に目を開けた。


予想外の展開に、誰もが目を丸くする。
すぐさま繋心さんがタイムアウトを取ったため、日向君の変化に驚きながらも私もドリンクを渡していく。

繋心さんが影山に何か指示を出していたけれど、私が聞いたところでよく分からないから相手の観察を続けてみることにした。



変人速攻をブロックしてノってきている音駒は、相手が取ったタイムアウトの時間で何をしているのか。粘り強くボールを拾い続けるには、相当な集中力や精神力が必要なはずだ。

あんまり音駒の方を見ていて先ほどの黒尾さん?にまた目を付けられるのも嫌だから、ばれない程度に向こうのベンチを様子見する。


ばち。



『…あ、』




運悪く向こうのセッターと目が合ってしまい、そのまま目を逸らすのも失礼だと思い軽く会釈した。
向こうも何かしらのリアクションを返してくれるのかと思いきや、思いっきり目を逸らされてしまった。なんて感じの悪いやつだ。不良だ。

…ってか、目が合ったってことはつまり、向こうもばっちりこっちの観察してましたよってことか。

なんて抜け目のない不良だ。

第31話→←第29話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (82 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
168人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 原作沿い
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ふぃる(プロフ) - あかねさん» コメントありがとうございます!なんて嬉しいお言葉…!!のんびり更新ですが、これからもどうかよろしくお願いいたします(^^) (2020年3月12日 13時) (レス) id: 57a4697fd9 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - めっちゃ好きです。このお話読んでふぃるさんのファンになりました笑これからも応援してます!! (2020年3月2日 8時) (レス) id: 012863f737 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ふぃる | 作成日時:2020年2月7日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。