第28話 ページ31
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昨日はなんていうか、もう、すごかった。
潔子さんの存在のありがたみと、私一人では何もできないことを改めて実感した。
そして、5月6日AM8:50、烏野総合運動公園球技場。
烏野vs音駒の、因縁の対決だ。
音駒との挨拶を終えると、それぞれ知り合いや、自分に似た人と話をしていた。
みんなコミュ力高いなあ、なんて眺めていると、自分を覆う人影ができた。
『…あ、』
「この前ぶりだね？小さい烏チャン」
『…私言うほど小さくないですけど』
クラスの中では平均より大きい方ですけど。と返すも、俺からしたら小せえよ、と躱されてしまった。相変わらず胡散臭い笑顔だ。
そう話している間にも、じりじりと詰め寄られる感じがして一歩ずつ小さく後ずさる。そしたらまた一歩ずつ近付いてくる黒猫さん。
すると、私の前に庇うようにして立つ大きな背中。
「主将の澤村です。今日は宜しくお願いします」
「…主将の黒尾です。こちらこそ」
にこにこと笑顔で握手を交わす二人の間には、どことなく黒いオーラが立ち込める。
…いや怖いよ、なんか怖いよ！
その場の空気に居たたまれなくなった私は、安全そうな縁下のもとへ逃げた。
***
準備が整い、試合が始まる。
今回も私は山口君と一緒に得点板係だ。
サーブは向こうからで、プリン頭のセッターがサーブを打つ。
なかなかに良いコースで、観客席にいるOBの人たちからも声が上がる。…あの人達、仕事しなくていいのだろうか。
それはさておき、旭さんが拾ったボールは、いきなり変人速攻で叩きつけられた。
音駒は監督を含め、全員が唖然とした表情で見つめる。逆にこっちはしたり顔だ。
…いや、セッターだけが驚いていなかった。
正確には驚いていたかもしれないけど、すぐにまた“観察”し始めた。
その様子に不安を覚え、うちがリードしているにんも関わらずハラハラしてしまう。
そうこうしている間に、音駒が1回目のタイムアウトを取った。
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ふぃる(プロフ) - あかねさん» コメントありがとうございます！なんて嬉しいお言葉…！！のんびり更新ですが、これからもどうかよろしくお願いいたします(^^) (2020年3月12日 13時) (
レス) id: 57a4697fd9 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - めっちゃ好きです。このお話読んでふぃるさんのファンになりました笑これからも応援してます！！ (2020年3月2日 8時) (レス) id: 012863f737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぃる | 作成日時：2020年2月7日 11時
