1 ページ1
Aside
｢Aちゃんの好きなお花はなぁに？｣
｢ヒマワリ！｣
｢Aちゃんにピッタリやね！｣
｢ありがとう！｣
｢いつか僕がカッコよくなったら、Aちゃんにわたしてあげる！｣
｢ホント！嬉しいな〜！！｣
という会話をしてから12年。
そう言ってくれた彼は今グラウンドで体育をしている
『トントンパス！』
｢任せろ！｣
『うぇーい！ナイス！』
｢おっしゃ〜！｣
トントンを凄いなと思う。才色兼備で、女子からモテモテ。私、一応幼なじみなんだけど、眼中に無い感じ？
因みに保育園、小中高同じ学校。奇跡だと思う。
今は片思いの相手となってしまったけど、何時も対応は変わらず、ずっと一緒に居る。
(あの会話もう覚えてないよね…｡)
｢Aご飯一緒に食べよ！｣
｢あ、今行くね！｣
そんな事考えつついつも通りの生活を送る。
興味本位でふと質問をしてみた
｢ねぇ、好きな人とかいないの？｣
｢、、居るで？｣
｢そうなんだ｣
(私の恋も散ったかな)
｢お前は？居るん？｣
｢いるよ｣
｢ふ〜ん、そうなんや｣
｢何その反応。もっと何かないの？｣
｢無いなぁ｣
｢だからトントンは、｣
｢なんやモテへんって言いたいんか？モテてる人よ｣
｢いや、モテてないし、モテてる身が何言ってんの？｣
｢いや、モテてへんから｣
｢そう思うならそうでいいんじゃない？｣
｢なんや、弄れんといてくれ、俺女子の扱いわからん。あ、お前男か、ごめ〜ん｣
｢煩いわ！私だって好きで男みたいになってる訳じゃないんだけど。まぁ、これが私だからしゃーないわ。｣
｢せやな、おし、ご飯食べたから戻るか｣
｢そうだね。ん〜！お腹いっぱい！｣
｢太るで？｣
｢身体動かしてるから大丈夫〜｣
(居るで、かぁ……どうしよう、誰なんだ？気になる〜。帰る時聞いてみよ！)
｢帰るで〜｣
｢ほいよ〜｣
｢その返事辞めん？｣
｢何で？｣
｢ん〜、言えん。｣
｢何それ？意味わからん｣
｢兎に角辞め｣
｢ん〜……分かった、｣
｢分かればいいんや、｣
｢何様なんw｣
｢トントン様？｣
｢応えんといてやw
あぁ、そう言えば聞きたいことあったんやった。｣
｢お、なんや？悩みを聞いて差し上げよう｣
｢いや、悩みじゃないんやけど。昼に言ってた好きな人って誰！？｣
｢そんな事か、言わん。言いたくない。｣
｢ケチ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヒロノスケッチブック | 作成日時：2022年3月14日 22時
