夏 の 夜�� ページ40
『えーーーっ！！
花道、晴子ちゃんと花火大会行くの！？』
「はっはっはっ！！
部活が終わった後に一緒に行こうって誘ってくれたのだ！」
大声で笑いながら花道は上機嫌で言った。
Aが花道に一緒に花火大会に行こうと声をかけたのだが、花道はもう晴子と約束をしているとのことだった。
『まぁ、一緒に行けないのは残念だけどよかったじゃん、花道！』
「はっはっはっ！！
いや〜断って悪かったな！まぁ、いつでも遊んでやるからよ！A！」
Aの頭をポンポンと叩きながら、大声で笑う花道。
(この野郎……えらい上からだな。
応援しようと思ってたけど、ちょっと迷ってきた…。)
浮かれている花道を睨みながらそんなことを考えるAだった。
『あ！晴子ちゃん！』
Aが廊下を歩いていると、前から晴子が歩いてくるのが見えて声をかける。
「あぁ、Aちゃん！」
晴子はAに気づき、笑顔で手を振る。
『ちょっと晴子ちゃん、聞いたよ〜！
花道と一緒に花火大会行くんだって！？』
「そうなのよ！
桜木くん、最近練習ばっかりだったからたまには気分転換も必要なんじゃないかと思って！」
(…花道のことを思って…。
優しいなぁ…晴子ちゃんは。
晴子ちゃんになら安心して花道を任せられるよ。)
Aがじーん…と感動していると、晴子がAに何かを期待しているようなウキウキとした様子で問いかけた。
「Aちゃんは洋平君と行くの！？」
『あぁ、うん！
まぁ、大楠たちも一緒だけどね！』
Aが嬉しそうに応える。
「浴衣は？着るの？」
『え？いや、着ないよ。
あたし浴衣持ってないし。』
「えぇーっ！せっかくなのにもったいないわよぅ！
うちに何枚か浴衣あるから着て行きましょ！」
『え、無理無理！！
あたし浴衣なんて絶対に似合わないもん！！』
慌てて手を振り、拒否するA。
「そんなことないわよ！
Aちゃんなら絶対に可愛いわ！
洋平君にも浴衣姿見て欲しいでしょうっ？」
『み……見て欲しくなくもないけど……』
「じゃぁ、決まりね！
花火大会の日、昼間からうちで準備しましょ！じゃぁ！」
『あ！！！
待って晴子ちゃーーーん！！』
Aが呼び止めるも、晴子は嬉しそうに走って行ったのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 142人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
優璃 - 続きを〜くだーさーい！！読んでてこっちがドキドキしましたよー！最高でした！頑張れる範囲でいいので，更新頑張ってください！！ (2023年3月6日 18時) (
レス) @page50 id: 190960af7c (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 続きが見たいです！！ (2023年1月29日 20時) (レス) @page50 id: 627429266e (このIDを非表示/違反報告)
赤推し(プロフ) - コメント失礼します。間違っていたら申し訳ないのですが、別サイトにてこの作品を投稿していらっしゃいませんでしたか？昔、見ていた時に水戸洋平のお話で1番好きだったのでもしそうなのであればまた見られて本当に嬉しいです！ (2022年6月8日 18時) (レス) @page25 id: fe2459d9d5 (このIDを非表示/違反報告)
あずん(プロフ) - Blue164023さん» コメントありがとうございます！返信が遅くなり申し訳ありません(>_<)洋平連載を楽しんで頂けて、とても嬉しいです！(^^)今、続編を準備中ですので、少しでも早く上げられるように頑張ります！ありがとうございます(^^)☆ (2021年3月8日 10時) (レス) id: d3e85a270f (このIDを非表示/違反報告)
Blue164023(プロフ) - コメント失礼します。水戸洋平のお話少ないのでとっても楽しく読ませてもらってます！続きが気になってしょうがないです！更新頑張ってください！応援してます！ (2021年2月16日 18時) (レス) id: 10afd4b72a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あずん | 作成日時：2020年9月1日 9時
