夏 の 夜�� ページ39
Aは急いでカバンの中から小さい包みを取り出す。
『はい！洋平。』
ぶつぶつと何かを唱える洋平にAは包みを差し出す。
「？
なんだこれ？」
洋平が包みを受け取りながら不思議そうにAに聞く。
『そ…それクッキー。
この前洋平にネックレス買ってもらったお礼に…。
そ、そんなもので申し訳ないけど。』
顔を赤くしながら応えるA。
そんなAを見て洋平は小さく笑う。
「…これ、Aの手作りか？」
ドキィッ！
『う…うん…！』
不慣れな手作りに挑戦したことがバレたAは、真っ赤になって俯く。
「サンキュー、A。
すっげぇ嬉しい。」
洋平がAに笑顔でお礼を言う。
その様子を見て、ホッと胸をなでおろすA。
キーンコーンカーンコーンー…
そうこうしているうちに、予鈴が鳴った。
急いで席に着くAと洋平。
担任が教室に入って来て、話を始める。
Aはいつものことながら、あくびをしてその話を聞き流す。
(担任の話…長いな〜…。)
そう思いながらふと洋平の方を見ると、
洋平は何やら口をもぐもぐ動かしていた。
そんな洋平の手元を見ると、机に隠してAのクッキーを食べていた。
(洋平、そんなにお腹空いてたのかな…)
Aがくすっと笑いながら洋平を見ていると、洋平が視線に気づいたのか、Aの方を見る。
そして口パクで何かをAに伝えようとしている。
必死に言葉を読み取ろうとするA。
そして、思わず笑みがこぼれた。
(洋平…、うまいって言ってくれた…！
嬉しいなー…。作って来てよかった！
また手作りお菓子作って来ても洋平は今みたいな笑顔で美味しいって言ってくれるかな！)
Aは両手で緩む口元を隠しながら、必死でこぼれそうになる笑顔を抑えるのだった。
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優璃 - 続きを〜くだーさーい！！読んでてこっちがドキドキしましたよー！最高でした！頑張れる範囲でいいので，更新頑張ってください！！ (2023年3月6日 18時) (
レス) @page50 id: 190960af7c (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 続きが見たいです！！ (2023年1月29日 20時) (レス) @page50 id: 627429266e (このIDを非表示/違反報告)
赤推し(プロフ) - コメント失礼します。間違っていたら申し訳ないのですが、別サイトにてこの作品を投稿していらっしゃいませんでしたか？昔、見ていた時に水戸洋平のお話で1番好きだったのでもしそうなのであればまた見られて本当に嬉しいです！ (2022年6月8日 18時) (レス) @page25 id: fe2459d9d5 (このIDを非表示/違反報告)
あずん(プロフ) - Blue164023さん» コメントありがとうございます！返信が遅くなり申し訳ありません(>_<)洋平連載を楽しんで頂けて、とても嬉しいです！(^^)今、続編を準備中ですので、少しでも早く上げられるように頑張ります！ありがとうございます(^^)☆ (2021年3月8日 10時) (レス) id: d3e85a270f (このIDを非表示/違反報告)
Blue164023(プロフ) - コメント失礼します。水戸洋平のお話少ないのでとっても楽しく読ませてもらってます！続きが気になってしょうがないです！更新頑張ってください！応援してます！ (2021年2月16日 18時) (レス) id: 10afd4b72a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずん | 作成日時：2020年9月1日 9時
