人見知りの大恋愛 (ページ12)

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交換？ページ12

「知ってますっ、と、友達から聞きました、」
JA「そうなんだ！…Aちゃん、だよね！
ソロアーティストの！」
「えっ…！」

知ってるんですか？って聞きたかったけど生憎人見知りのせいで言葉が出てこない。
固まっていたわたしを見て不思議そうに笑った。

JA「おれも友達から聞いた！もしかして、Aちゃん、人見知り？」

人見知りっていう言葉に反応してすぐに頷く。

JA「やっぱりㅋ、ねぇ、今日この後撮影とか収録とか入ってる？」
「え、入ってない、です、」
JA「わかった、手、出して。」

迷わずに手を出すとポケットからマジックを取り出して手のひらに何かを書き出した。
でも、思ったよりもくすぐったくて震える。

「ちょ、ふっ、ひっ、くすぐったい…！」
JA「あ、ほんと？もうちょい我慢してね」

しばらく目をつぶって我慢しているとおっけ！、と声がしたから目を開けると

JA「これカトクのID。後で追加してくれると嬉しい！じゃあまたね！」
「あっ、えっ、えっ？！」

わたしの手のひらにカトクのIDを書いて走って言ってしまった。
自分でもわかるくらい、混乱よりも嬉しさの方が勝っていた。