麦わらの一味の天使ちゃんが飛ばされた場所は？！ (ページ43)

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その日一日中部屋に篭り
ずっと泣いてた。

エースとか、ハルタとかサッチとかが
尋ねてきたけど寝たふりしてた。

次の日になり、
変身した姿で食堂に行った。

だって、目腫れてるし
人間の姿であるよりかはまだマシだ。

早くきたので人はあまりいなくて、
4番隊のコックたちが朝ごはんをせっせと作っていた。

サッチがわたしに気づき
かけてくる。

サ「A…大丈夫か？」

別に変身した状態でしゃべれるが、
大丈夫だと言う変わりに、
サッチの足に頭をこすりつけた。

サッチは、心配な顔をしていたが
わたしの頭をぐしぐしと撫で
ご飯を持ってきてくれた。

昨日ご飯食べなかったから
お腹がすいた。

こんな時でもお腹すくって、
なんかルフィみたい…

サ「ほら。昨日食ってねぇーんだからちゃんと食えよ」

サッチならいいかと思い変身を解く

「ありがとう…」

パンを一つ千切り口に
放り込むと、
サッチがじぃーっとこちらを
見つめてくる

「……ん？なに？」

不思議に思い何かと聞くと
するっと目の下を指で撫でられた

サ「擦っただろ？可愛い顔がもったいねーぞー」

優しいサッチに涙が出てきた

ポロポロと涙を流すとサッチがあわあわと慌てて
ハンカチで涙をふきだした

「サッチぃ、、、帰りたいよぉ、、、みんなに会いたいよ、、、、さみしいよぉ、、、」

ボロボロと止めどなく溢れる涙
サッチは何も言わずにぎゅっと抱きしめてくれた。

______________
サッチside

昨日Aは部屋から出てこなかった。
声をかけても返事は返って来なくて
ただ、グズグズと泣いてる音が漏れて聞こえた。

マルコの言った言葉は、Aに取ってあまりにも
残酷な言葉だったろう。

マルコもマルコでそんなこと思ってないくせに…

強がっちまってる長男坊に頭が痛くなる。

朝になり朝ご飯の用意をしてると
テクテクと足音が聞こえた。
視線の先には真っ白い羽の生えた虎。
変身したAだ。

駆け寄り、大丈夫か？と聞くと
返事の代わりに俺の足に
すり寄ってきた。

何で変身してんだ？なんて
聞かずにご飯を用意し
出してやると、するりと
変身を解いた。

真っ赤になった目が痛々しい。
昨日ずっと泣いてたのかよ……

もぐもぐと朝飯を食べるAを
眺める。

ずいぶん擦ったのだろう
目の下が赤い。
そこを優しく撫でてやると
Aの大きな目に
涙が溜まり出しだ。