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それから何日か、夜に領域展開の練習をするようになった。
誰も心配させない、最強のヒーロー。
消太さんを悲しませないように。
そんな言葉が何日もぐるぐるとしていた。
四日目の夜、もう少し長い時間試してみようと
集中させ領域を展開する。
「領域展開 無量空処」
領域を展開して20秒。
そろそろ限界か？
でも、まだだ。こんなとこで辞めていたら
守るものも守れない。
あと、10秒。
くらりとめまいがした瞬間
領域が解かれてしまった。
こんなことができるのは彼しかいない。
「消太さん…」
木に体を預けこちらを腕組みして見ている。
大方、結構前から私が特訓してるのを気づいてて無理しないように見張ってたんだろう。
相「今何時だと思ってんだ」
「1時半くらい？」
相「消灯時間はとっくに過ぎてんだよ。謹慎処分にされてぇのか？」
はぁっといかにもダルそうなため息をつく消太さん。
「ごめんなさい…」
そう下を向いて呟やく。
そーいえば、久しぶりに2人だけで話したかもしれない。「早く部屋に戻れ」と一言だけ言って帰ろうとする消太さんの背中に、おもわずつぶやく。
「消太さんはさ、私が邪魔だった？」
そういった瞬間はっと口を塞いだ。なんて事言ったんだ…
暗闇の中うっすら見えた消太さんの顔はあまりにも悲しそうで苦しそうで。
「っ、ごめん、忘れて。なんかさ、心が疲れてるんだ。」
オールマイトの引退、これは私のせいだ。
私が弱いから、誰も守れなかったから。
抑えようとしても、あの時間からずっと隠していたいろいろな気持ちが溢れてくる。もう止まらなかった
「消太さん、好きだよ。両親が亡くなってからあなたが私の全てだった。消太さんにとっての私ってなに？」
ごめんね、私もう疲れてるんだ。
心が、体が、全部。
相「A。俺もお前が全てだよ。」
ははっ、、、ずるい。
消太さんはずるい。
「うそつき」
相「嘘じゃないよ」
「あは、そっか。全てか。……じゃあ、私を1人にしないで。お願い。」
消太さんだけは居なくならないと思ってた。
あの時、突き放される言葉を言われ思った以上に自分の中の核が揺らいだ。
もう1人になりたくない。
これは、
わがままかな。
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ネコ - とっても面白かったです❗(どうか、恋の方にいきますように) (2022年3月3日 18時) (
レス) @page31 id: 5c5490109b (このIDを非表示/違反報告)
今宵(プロフ) - このお話大好きです！このお話大好きです！難しいとは思いますが夢主ちゃんの過去（前世）をA組も知ったらというのが観たいです。相澤先生もいたら…難しいとは思いますがどうぞ前向きにご検討お願いします！！ (2021年8月22日 23時) (レス) id: be39024053 (このIDを非表示/違反報告)
寿(プロフ) - 番外編の夢主の幼少期編面白かったです！これからも陰ながら応援しているので体に気をつけて頑張ってください。 (2021年6月28日 0時) (レス) id: 2132268d11 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - リンドさん» ありがとうございます！！コメント、リクエスト嬉しいです！番外編で書いてみます！！ (2021年6月17日 18時) (レス) id: 5da02445ea (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 寿さん» コメント、リクエストありがとうございます！！了解です！！次の番外編で書いてみたいと思います！！ (2021年6月17日 17時) (レス) id: 5da02445ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふしちょーｻﾝ
| 作成日時：2021年5月22日 23時
