7 ページ9
ーー
剛くんの話を聞き終え、私は剛くんの肩を押して、体を離す。
A｢いい？剛くん。
自分が無性にイライラしてたからって、それが人を傷つけていい理由にはならない。｣
目を見つめて、ゆっくりそう言うと
剛くんの目から1つの涙がポロッと落ちた。
1つ落ちるとあとはポロポロと流れる涙。
剛くんが泣いている所を見るのは、初めてだった。
剛｢俺…っ、、俺、ほんとはそんなこと思ってないのに……っ｣
泣きながら話す剛くん。
A｢…剛くんがね、こうやって健くんを思って泣いてるのと同じように、きっと健くんも泣いてると思うよ｣
幼い子に言い聞かせるように、ゆっくり、傷つけないようにそう言う。
A｢だから！！｣
急に大声を出した私に驚き、ビクッとして俯いていた顔を上げる剛くん。
A｢こんなとこでウジウジ泣いてないで、今すぐ健くんに謝りに行こう！！！｣
そう言い、剛くんの手を引っ張って立ち上がると、ちょうどお店の電気が付く。
あんなに雨が降っていた空は、目を疑うくらい綺麗な青空が広がっていた。
マ｢や〜っと付いたよ笑
お、剛来てたのか……って健は？｣
奥からマスターが出てくる。
A｢あの…！マスター、今から剛くんと一緒に健くんの所に行きたいんですけど、、｣
マスターは、私と剛くんの顔を交互に見る。
マ｢…もう時間だし店閉めようと思ってたからな。
俺に許可なんか取らなくてもいいって。行ってこい｣
腕組みしながらそう言い、ニヤッとするマスター。
A｢…ありがとうございますっ！！｣
こう言われちゃもうあとはこう言うしか無かった。
気にせず行ってこい、とのマスターの優しさに感謝して、スタッフルームへ走る私。
A｢着替えるから待ってて！｣
・
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みるくプリン(プロフ) - ふふっ、リアタイでログインしてましたねっ笑 でもホントに剛健、その時より、数年後の再会が良かったよー。こちらこそ、これからもよろしくです(’-’*)♪ (2019年5月13日 20時) (
レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
み そ こ(プロフ) - みるくプリンさん» わわわわ良かったです〜〜(;_;)！たくさん褒めて頂いて、本当に励みになってます！これからもよろしくお願いします、、！笑 (2019年5月13日 20時) (レス) id: 08079765b7 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - わぁー、剛健のお話スッゴい良かったっ！キュンとしちゃいましたっ笑 長野くんのお話も好きですっ(*>ω<*) (2019年5月13日 20時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
み そ こ(プロフ) - みるくプリンさん» お待たせ致しました〜！みるくプリンさんのご期待に添えた終わり方だったのかとちょっと不安です、、笑可愛い剛健を目指して書いていたので嬉しいです！ありがとうございます！！！笑 (2019年5月13日 20時) (レス) id: 08079765b7 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - わ、続き書いて頂けるんですか！嬉しい(*^.^*) ってか、喫茶店でスイーツを頼む剛健が可愛すぎる！それだけで、もう幸せっ笑 (2019年5月11日 14時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：み そ こ | 作成日時：2019年4月12日 22時
