紫が守ってくれるから ページ5
「...バカ」
「は？」
「何とも思わんわけないもん...」
「あれからずっとふぉいのことで頭いっぱいよ。社長に今日中に渡さんといけん仕事も全然手に付かん。どうしてくれ…」
言い終わる前に 今度は顎を捉えられ
またキスされるかと思い、ギュッと目を瞑る。
「へはっ」
「...？」
「キスの準備顔バリウケる。」
「おい！またやりやがったな！」
「...ずっと、今更どうなりたいとか思わんようにしとったのにな」
「...え？」
「そんな可愛い顔されると、抑えれん...」
肩にコツン、とふぉいの頭が乗る
ふわっと高そうなシャンプーの匂いがするし
サラサラの髪が頬に当たってくすぐったい
「どうしたの…？」
「好きな女が自分のものにならんくても良かった。」
「ふぉい、？」
「アイツは優しいから、信頼しとーよ。やけん、俺に振り向かんくても脇なら応援できるって、思っとった。それが大好きなAの幸せなら、何も望まんかった。」
いつもは触れるだけで人を殺しそうなオーラの破壊神からは
想像できんぐらい、弱々しい声が左耳に響く。
「人は残酷っちゃん。」
「本当に、そうだよ。」
「好きなものは何でも手に入れたくなる生き物やもん」
「なんで昨日言おうと思ったと。ずっと何年も抱えとったのに？」
「分からない。でも、今が一番良いと思った。」
彼がそう言うのなら、間違いでは無いのだろう。
もう頭ん中占められているのは分かってるはずなのに。
「ごめん。」
「何が？」
「ふぉい、ごめんね」
「え、これ俺今フラれとるもしかして？」
「違う。そういうごめんじゃなくて...」
「じゃあ、なんでAが泣くと？」
「片想いの辛さ、痛い程分かるけん。今まで気付いてやれんくて本当ごめん...」
それはもう今まで何年も。
ふぉいに対して脇が好きだと散々言ってきた(ほぼ愚痴)
振り向いてくれない辛さを、身をもって知ってるくせに
私は返せない球を全てふぉいに投げていたんだ
「そりゃもう凄かったっすよ？」
「上げる頭ひとつもありません。」
「ラーメン沢山食べとー姿が好き〜！だとかね」
「あーー！ごめんなさい！」
「自分だけに向けてくれとる笑顔が好き、だっけ？」
「ごめんね、ほんとに…」
「よかよ、何とも思っとらん」
「嘘、絶対嘘。」
「だって今はもう、俺の事ばっか考えとーやろ？」
「それは、そうかもだけど。」
「脇だらけの頭に俺が入れる隙間があっただけ儲けもんよ」
「やけんこれからは今よりもっと...」
おでこにチュッ。と音を立てキスを落とされる
「俺の事しか考えれなくしてやるから。」
これからどうなる超未知数？☆
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珊瑚(プロフ) - re06さん» re06様»とっても嬉しいお言葉をありがとうございます…；；亀更新ですが、これからもお付き合い頂けますと嬉しいです(˶'ᵕ'˶ )︎ (1月15日 21時) (
レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
re06(プロフ) - 素敵な作品をありがとう御座います。応援してます。 (1月15日 0時) (レス) id: 7aa5ab8414 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - 佑さん» 佑様はじめまして♡この度は嬉しいお言葉をありがとうございます…（ ; ; ）これからもぜひご愛読頂けますと幸いです*ˊᵕˋ* (6月26日 22時) (レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
佑(プロフ) - はじめまして！！めちゃめちゃ胸キュンでした♡素敵な作品をありがとうございます！！陰ながら応援しています！！ (6月25日 0時) (レス) id: 8c69d7ea2c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - またまたコメント失礼します^^主様天才すぎて何回も何回も読み返してふぉいくんにキュンキュンしております♡無理なさらず頑張ってください^^ (2022年2月11日 23時) (レス) id: 8ffc028d97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珊瑚 | 作成日時：2021年8月24日 18時
