出逢った頃、覚えてる？ ページ40
Foy side
お前のこと、顔から入ったのは否めない。
でも別にお前を求めなくたって
携帯を開けば連絡が入っとって、ヤりたい時にヤ れる。
言ってしまえば、
女の価値なんて俺にはこれが一番丁度良かった。
俺はお前を知っとったけど
お前は多分、俺のことを知らない。
別のクラスの可愛い子。話したことはない。
思春期の男達でよく話題にあがる、
「女子で誰が一番可愛い？」で名前の上がる女の子。
ずっと、俺の中ではそんな認識だった。
家から少し離れた公園で彼氏？に殴られとるのを見るまでは。
「ほんとに俺のこと好きなの？」
「分かんない。好き？なんじゃない？」
少し間が空いて、バコーン！
案の定その場で崩れる女と、去る男。
同じクラスの爽やかスポーツイケメンできまずい。
護りに入るほど紳士でもなければ、
この女に情も、思い出もないから妥当である。
頬を抑えるけど、去る男を追うこともせず
涙を流すこともせず、堪えることもしない姿。
こーゆー女って…
鳴いて、泣かせて、ぐっちゃぐちゃになったら
どんな顔をするんだろうか？
立ちあがった向こうがこちらに気づき、
自分が制服姿で煙草を吸っていたことを忘れていた。
「そこ、跡残んないといいな。」
「冷やしとけば、何とかなるでしょ。」
お前との初会話これかよ。
今後この女に何も関心も、情も寄せない。そう思っていた。
「口、切れとーよ。」
「やっぱり？血の味して気持ち悪いっちゃん。」
「そこの水道でゆすげば。」
本当にそう思っていた。
清楚な大学生のお姉さんや、尻のデカイギャルの方が可愛い。
髪を耳にかけて、手に水を溜め口をゆすぐ姿に
タバコ、先生にチクられたら面倒くせぇなぁ…とか
そんなことを考えて気を紛らわせた。
本当はもっと知りたい。
なんであんなキレられたと？とか、なんかもうもはや
好きな食べ物は何？とかでもいい。
「ん。使う？」
「いいの？」
「持ってたら、自分の使って。」
「いや、持っとらん。」
「何でお前が持ってなくて俺が持ってんの？」
一応女子やろ、と突っ込むと
意外とすぐに笑った顔が見れた。
いいじゃん、笑った顔。その方が、似合う。
「ありがとう。」
「お大事にー。」
もう二度と関わることは無いと思ってた。
なんか、これ以上関わりたくなかった。
自分が、ダサくなりそう。
恋愛は嫌い。いっぱいいっぱいになって、
自分の嫌なところがダイレクトに見えてくるから。
思えばこの時には、気づいていたのに。
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珊瑚(プロフ) - re06さん» re06様»とっても嬉しいお言葉をありがとうございます…；；亀更新ですが、これからもお付き合い頂けますと嬉しいです(˶'ᵕ'˶ )︎ (1月15日 21時) (
レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
re06(プロフ) - 素敵な作品をありがとう御座います。応援してます。 (1月15日 0時) (レス) id: 7aa5ab8414 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - 佑さん» 佑様はじめまして♡この度は嬉しいお言葉をありがとうございます…（ ; ; ）これからもぜひご愛読頂けますと幸いです*ˊᵕˋ* (6月26日 22時) (レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
佑(プロフ) - はじめまして！！めちゃめちゃ胸キュンでした♡素敵な作品をありがとうございます！！陰ながら応援しています！！ (6月25日 0時) (レス) id: 8c69d7ea2c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - またまたコメント失礼します^^主様天才すぎて何回も何回も読み返してふぉいくんにキュンキュンしております♡無理なさらず頑張ってください^^ (2022年2月11日 23時) (レス) id: 8ffc028d97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珊瑚 | 作成日時：2021年8月24日 18時
