黄色に染めたかった ページ23
Waki side
こんなにも女を魅力的に思ったのは初めてだった。
第一印象はバイト先に新しく入ってきた女の子。
えらい博多美人で。へえー、頭も良いんや。
好き。すっごい好き。もっと仲良くなりたい。
君の元へ伸びる手は止まらなくて、
Aと二人でいる毎日が楽しかった。
でも、俺は何故かAを幸せに出来ないと思った。
こんなに好きなのに。今すぐにでも想いを伝えたいのに。
この苦しさは何だろう？
Aの事を追いかけてたらすぐに気がついた。
「A。」
「ふぉい！」
どれだけ歯向かったとしても、絶対勝てない男の存在に。
Aの隣は、もっとAの小さな変化に気づけて
どんなときでもアイツの傍にいてくれるやつがいい。
Aの一番可愛い姿を引き出せて、
どんなときでもアイツの幸せだけを一番に考えれる
そんな男がいいな。
そんな男に、俺がなってやるはずだった。でも、
この世に運命って、ほんとにあるったい。
運命なんて信じたこと無かったけど
見ていて分かってしまう自分にも驚いた。
今まで雑に扱ってきた女にちょっと後悔した。
好きな女が最も幸せでいれる人生を歩ませるのが男だろ。
と思って、この選択を取ったけど
その日からは心臓が燃え尽きそうなくらい、苦しかった。
自分で勝手に気付かないフリをすることにしたのに
Aに気がついて欲しくて、彼女を作った。
嫉妬してくれるかなって。飲み歩き女と出会う度に
Aと重ねてセッ クスしたりもした。
ある日、ふぉいの胸で声を殺して泣くAを見つけた
Aはまだ気付いてないだけ。
ふぉいの存在のデカさに気づいてないだけ。
無意識にお前はふぉいを求めとるんよ。
悔しい、なんて言える資格も俺にはもう、ない。
恋愛ってなんでこんなに難しいっちゃろ？
俺の行動で何度もAを傷つけた。
報われない恋はこんなにも辛いっちゃん。
大の男の俺が胸が張り裂けそうなぐらい苦しいのに
Aはあんなに小さい体で俺に気付かせないように
一生懸命振舞っていたのだろうか。
「俺がこんなこという資格ないっちゃけど…」
「Aを幸せにしてやって。」
ふぉいの目をまっすぐ見て
初めて涙が止まらなくなって、
ずっと言いたかったことを伝えることができた。
「お前も、良い奴やけん憎めん…」
「ふぉいだから、Aの人生を重ねられるんよ。」
「レペゼンに良い奴は二人もいらんっちゃん。」
俺らのコンセプトに反するな。と顔を見合わせて笑う。
ああ、ふぉいともこうして笑い会う日が来てよかった。
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珊瑚(プロフ) - re06さん» re06様»とっても嬉しいお言葉をありがとうございます…；；亀更新ですが、これからもお付き合い頂けますと嬉しいです(˶'ᵕ'˶ )︎ (1月15日 21時) (
レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
re06(プロフ) - 素敵な作品をありがとう御座います。応援してます。 (1月15日 0時) (レス) id: 7aa5ab8414 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - 佑さん» 佑様はじめまして♡この度は嬉しいお言葉をありがとうございます…（ ; ; ）これからもぜひご愛読頂けますと幸いです*ˊᵕˋ* (6月26日 22時) (レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
佑(プロフ) - はじめまして！！めちゃめちゃ胸キュンでした♡素敵な作品をありがとうございます！！陰ながら応援しています！！ (6月25日 0時) (レス) id: 8c69d7ea2c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - またまたコメント失礼します^^主様天才すぎて何回も何回も読み返してふぉいくんにキュンキュンしております♡無理なさらず頑張ってください^^ (2022年2月11日 23時) (レス) id: 8ffc028d97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珊瑚 | 作成日時：2021年8月24日 18時
