黄蜜に華 ページ18
「ねえ、どっからこんな金が出てくると？」
「1週間借りたくらいじゃ大丈夫やけん」
「いくらなんすか？」
「○○万」
「...」
「怒らんで、借金しとるだけやけん。」
まるで別荘みたいな場所。
隣はドデカい工事してるけどとんでもなく広くて綺麗…
「ねぇ！キッチンやばいよ！絃歩！」
「お前が一番はしゃいどるやん」
ふぉいにつっこまれ、今日だけは借金のことを忘れてやろうと思った。まぁ、いいか。
「わ、ほんとに綺麗…」
2階へ上がりベランダを開けると広がる海は壮大で
私たちの存在が小さく思えた。悩みがバカバカしくて
日本に帰りたくないとすら思えた。
風上にいると、ドアの開く音と嗅ぎなれたタバコの匂いがする。
「A、おったん？」
「脇？」
「こんな良いとこ、何一番乗りしとるんよ。」
私の隣に座る。いつもの、脇だった。
「使用料貰おうかな。」
「Aも払わんといかんよ。」
「私は一番乗りなんでいいんです〜」
「どゆことやそれ(笑)でも、本当に綺麗やね。」
うん、本当に景色が綺麗…
「いや、Aがよ？」
「え？」
「外国の景色なんかよりもお前が一番綺麗っちゃん。」
昔みたいな時間が流れて、今の時は止まったような感覚がした。
「早速こんなとこに土置いたん誰！？」
「どーせ銀太。」
1階の庭から騒がしい声が聞こえて
少しだけ、頭が現実に引き戻される。
「彼女がおるのに、そう言うのよくないと…思う。」
「Aが綺麗なのは、本当なのに？」
「私じゃなきゃ、きっとこの辛さは耐えられんと思う。」
「何が言いたいと…？」
せっかく仲直りというか、別に喧嘩してた訳でもないけど。
続いていたきまずさを解消できる良い雰囲気だったのに。
何してんだろう、私は。
脇にとって、友達でも、彼女でもない
特別な位置にいれたのは嬉しかった。
でも、それは私が望んでた位置じゃない。
「俺は、Aが好きだから。じゃなきゃ、褒めたりなんかしない。」
「だから、脇の彼女と私への好きは違…」
「…好きだよ。」
「え？」
「お前のことが、好きやったよ。ずっと。」
首元を引き寄せられ唇が、重なる。
私が喉から手が出るほど望んでた
脇からのキスは、こんな形だっけ。
「頭の良いお前なら分かるやろ。」
「脇、離して…」
「嫌だ。」
もう、遅いよ。
キスも、抱きしめられる力も強くなる。
この時頭の良いらしい私の脳内は、優しいふぉいが浮かんだ。
そして、本当に突然なのですが。
インドネシアと日本の建物の造りは結構違います。
「A…！」
力を込めた抵抗による反動で
振りほどいた腕を怪我してしまいました。
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珊瑚(プロフ) - re06さん» re06様»とっても嬉しいお言葉をありがとうございます…；；亀更新ですが、これからもお付き合い頂けますと嬉しいです(˶'ᵕ'˶ )︎ (1月15日 21時) (
レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
re06(プロフ) - 素敵な作品をありがとう御座います。応援してます。 (1月15日 0時) (レス) id: 7aa5ab8414 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - 佑さん» 佑様はじめまして♡この度は嬉しいお言葉をありがとうございます…（ ; ; ）これからもぜひご愛読頂けますと幸いです*ˊᵕˋ* (6月26日 22時) (レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
佑(プロフ) - はじめまして！！めちゃめちゃ胸キュンでした♡素敵な作品をありがとうございます！！陰ながら応援しています！！ (6月25日 0時) (レス) id: 8c69d7ea2c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - またまたコメント失礼します^^主様天才すぎて何回も何回も読み返してふぉいくんにキュンキュンしております♡無理なさらず頑張ってください^^ (2022年2月11日 23時) (レス) id: 8ffc028d97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珊瑚 | 作成日時：2021年8月24日 18時
